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有元美津世のGet Global!

日本人に必要なのは語学力より…(2) 2016.02.16

 

マレーシアでも、まったく英語がしゃべれない人にしろ、コテコテのManglishの人にしろ、英語が話せないことやブロークンなことに対し謝るのを聞いたことはないです。(マレー語を話せない私が悪いわけで…汗)

 

前にも書いたように、借りているマンションの大家さんは英語はうまく、対ネイティブと同じスピード、言い回しを使って普通に会話ができます。大家さんのお宅に呼ばれた際、「義母も英語しゃべるよ」と言われたのですが、お義母さんは英単語を並べるだけ。「タイには行ったことある?」レベルの話しかできません。そうした質問に対して、いろいろ細かい話をしても通じません。奥さんも同レベルか、それ以下です。

 

大家さん抜きで奥さんとお母さんと一緒に朝食を食べに行ったとき、単語を並べるだけのチョチョ切れ会話もどきで疲れました。でも、大家さんは「奥さんも義母さんも英語が話せる」と思っているのです。ご本人たちも、そう思っているようです。

 

自信満々のアメリカ人に至っては、日本語がカタコトしゃべれるだけでも履歴書に「日本語流暢」と書く人がどれだけいるか?! インド人も、そういう人が多いとか。

 

土俵はグローバル

 

どんどんグローバル化する雇用市場で、そんな人たちの横で「英語ができなくてごめんなさい」などと言っていては転職戦線を勝ち抜けません。

「日本国内の外資系に応募するので競争相手は日本人。私には関係ない」と思ったら間違いです。グローバル企業の場合、「東京またはシンガポール」といった人材募集もあり、海外本社の上司に直属する社員は、どちらの国からでもいいというケースが増えています。日本国内でなければならない職を除けば、「日本で適材が見つからないのならアジアの他国で」ということです。元々、給料の高い日本は敬遠される傾向にあり、人件費の安い国で雇えれば、それに越したことはありません。もはや、日本在住でも土俵はグローバルなのです。

 

海外で生き抜く力

 

ダイジョブ・グローバルリクルーティングの篠原社長に聞いた話。(東京生活が長いのにコテコテの関西人。)

45才で海外レビューされた篠原社長。赴任先は中国でした。

 

ちょうど尖閣諸島をめぐって中国で反日デモが起こっていた頃で、日本人とわかると、タクシーの運転手に料金をぼったくられることがよくあったそうです。そこで篠原社長はタクシー乗車の際は韓国人を装い、料金を払って降車した後で運転手に向かって「残念でした。僕は日本人で~す!」と北京語で言い放ったそうです。

 

海外で生きていくのに必要なのは、これなんです。言うべきことは言い、踏みつけられて黙っていない。いや、踏みつけられる前に防御する。この話を聞いて、篠原社長は、どこでも生きていけると思いました。

 

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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