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有元美津世のGet Global!

日本人に必要なのは語学力より…(1) 2016.02.09

 

前回のイギリス人に向けたインド元首相のスピーチ--「我々はちゃんと英語をしゃべっている。Hinglishのどこが悪い!」さすがインド人!すばらしい開き直り!それどころか「英語を豊かにしてやったではないか」と恩まで着せる。(笑)

 

日本人に欠けているのは、まさにこの開き直り、あつかましさです。(一部の関西人を除く。)

 

日本人には”I’m sorry for my poor English” “I’m sorry I can’t speak English very well”などと謝る人が多いです。それを聞く度に「謝るな~」と思います。とくに日本にいて、相手の言語(または共通語としての英語)が話せないからといって、なぜ謝るのか?!

 

謝って何が達成できるのでしょうか?ネガティブビーム(negative vibe) を発信するだけです。

ネットでも「英語が下手でごめんなさい、は英語でどう言えばいいのか?」と質問している人たちがいますが、そんな役にも立たない表現を暗記している暇があったら、もっと相手との意思疎通に役立つ表現を学ぶべきです。

ある程度、英語が話せるのに謝る人は、謙遜のつもりであれば、大きな誤解をしています。

ツイッターの英語が間違っていても謝る人が多いです。英語を間違えたことで誰かに迷惑をかけたのでしょうか?「あ、ごめん、間違えた」というのを英語に直訳しているだけで、本人は謝っている気はないのかもしれませんが。

 

謙虚や謙遜は通用しない

 

こうした背景には、日本では謙虚が美徳とされるという点もあるでしょう。しかし、「英語が下手でごめんなさい」は謙虚というより卑屈に聞こえます。マイナスのことをわざわざ自分から言うことはありません。謙遜のつもりでも、相手には額面どおりにとられます。とくにアメリカでは「謙虚=自信がない」と解釈され、マイナスイメージです。

 

以前、書いたように、ちょっと訛りがあると聞き取れないネイティブスピーカーはいくらでもおり、相手に英語を聞き取ってもらえないからといって卑屈になる必要はありません。もう十何年も、口を開ける度にアメリカ人に聞き直されているパキスタン人の知人も、「訛りがあってごめんなさい」などと謝ったりはしません。

 

上記の話を書いた際、読者の方から「自分も英語を失笑されたことがある」というコメントをいくつか頂きました。英米留学中に授業でプレゼンをして、変な英語を笑われたという人もいるようです。(そんなことをされたらトラウマ化してしまう…)

 

失礼な相手には、”Are you hallucinating an accent?”くらい言ってやってもいいのです。英語で言えなければ日本語でも何語でもいいから言い返して、「お前の言うことはおかしい、失礼だ」と意思表示すべきなのです。ところが、「言い返したいけど英語が間違っていたら格好悪い」と心配する人もいるようで… orz  言われ放しは格好悪くない?

 

私が大学生の頃、不在中に知り合いのモロッコ人から家に電話がかかってきて、当時、高校生の妹が出ました。そのモロッコ人に「英語しゃべれないの?英語勉強しないと」みたいなことを言われ、キレた妹。「ここは日本!そっちが日本語しゃべるべき!」と言い返したらしいですが、その通り!

 

海外とのやりとりで必要なのは、まさにこれなのです。相手の言うことに対し、ただただ「すみません」と言うだけでは相手に敬意を払ってもらえませんし、対等には扱ってもらえません。

 

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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