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有元美津世のGet Global!

なぜ、あなたの英語は通じないのか(5)- 難しい=知的の勘違い2015.06.30

 

つぶやきであるはずのツイッターでも、学術論文でしか使わないような単語を使っている人がいます。フォローワーさんのツイートを見ていて、「すごく簡単なことなのに、なんでこんなに難しく言うのかな」と思うことが毎日あります。

 

<堅苦しい日本語英語の例>

 x  Thanks for your fruitful advice. >和英辞典で「有意義」「実りある」を引いた?

○  Thanks for your great/useful/helpful advice.(有益なアドバイスをありがとう)

 

 x  I took rest but my condition hasn't got better yet. >conditionの誤用

○  I rested, but I don’t feel better yet.(休んだけど、まだ調子が悪い)

 

文法的には正しくても…

 

それも、基礎英語力があり、TOEICの点が高い人の方が、構文も複雑だったりします。その結果、非常に不自然な英語になっています。

下記はTOEIC で満点を目指している人の英文です。

tryと現在形(*)が使われている以外は文法的には間違っていないのですが、実に硬い文章です。日常会話で、encounterやenableなどの仰々しい単語や、下記のような複雑な構文を使って話をするネイティブスピーカーは、まずいません。

 

 x  I try to put useful words and expressions I encountered into Excel that enable me to check them on any mobile device.

(どのモバイルデバイスでもチェックできるよう、遭遇した有益な単語や表現をエクセルに入力を試みる。)

 

 やはり中学で習う単語だけで、十分、表現でき、こちらの方が自然です。

○ I’m going to put useful words and expressions I come across into Excel so I can look them up on any mobile device.

(どのモバイルデバイスでもチェックできるよう、目についた有益な単語や表現をエクセルに入力するつもり。)

 

大事なのは意思の疎通

 

「難しい単語を使うと知的に聞こえる、かっこいい」と誤解している人もいるようですが、まったく逆です。日常会話で、こうした表現を使うと、TPOを理解していない、英語をマスターしていないことを露呈するだけです。

 

ソーシャルメディアでネイティブスピーカーに触れたり、英米ドラマを見ている人ならわかるように、ネイティブスピーカーは、日ごろ非常に簡単な単語を使っています。日本の中学で学ぶ単語や構文ばかりです。

コミュニケーションの目的は意志の疎通であり、相手に理解してもらえるよう、難しい内容でも簡単な表現を使って説明できる力こそが評価されるのです。

 


*) 日本語では「(これから)~する」「(今から)~する」というのが現在形のため、英語でも、そうした状況で現在形を使う人が非常に多いですが、英語の現在形は習慣、繰り返して行われる行為に対して使われ、今から行おうという行為には使えません。「日ごろから~している」という意味で、always, often, once a week など頻度を表す表現と一緒に使わない限り、行為の現在形はあり得ないと頭に叩き込んでください。

例) I always try to help people.(いつも人の力になろうとしています。) 

 

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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