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有元美津世のGet Global!

就職に役立つ英語力、必須のコミュニケーション力2014.12.02

1年前に、知人から大学生の息子さんの就活の相談を受けましたが、希望の小売業界で就職が決まったそうです。息子さんは英語を活かせる仕事を希望していたのですが、その日本企業は、ヨーロッパにはまだ進出していないため、「2~3年後にはヨーロッパに派遣してほしい」と面接でアピールしたということです。商社も候補として検討したものの、すでに海外でのビジネスができあがっているところよりも、これから築いていく企業の方が新人でもチャンスを得やすく、そうした担い手になりたいとの意向から選んだそうです。

  

応募した企業全社から内定をもらえたそうで、本人は英語力が決め手になったと考えています。彼は、高校時代にニュージーランドに一年交換留学し、大学は外国語大学に進みました。大学ではESS(英会話)部の部長を務め、ボランティアで海外からの観光客を案内したり、海外からの留学生の世話をしたり、課外活動に熱心です。
課外活動は、リーダーシップや組織運営力、チームワーク力、対人スキルなど実社会で役に立つスキルを備えていることを示すことができ、またTOEIC何点という紙のテストの結果だけでなく、英語力を実践で駆使していることの実証ともなります。

  

 私も大学のころ、「英語を使った仕事がしたい」と思って就職活動をしたのですが、英語屋になってしまった私と違い、彼の場合、「英語を活かして、海外展開をする日本企業に就職し、海外勤務をする。業界は小売業界」と英語をツールとしてやりたいことが具体的に定まっている点に感心しました。

コミュニケーション手段としての英語

2015年の新卒採用は売り手市場といわれ、厚生労働省によると10月1日時点で就職内定率は68.4%だそうで、複数の内定を得る学生は多いようです。しかし、まだ内定をもらっていない学生は3割おり、複数応募しても、まったく内定が出ない学生もいるそうです。
面接で「人と接する仕事は避けたいです。倉庫で働かせてください」と言った超有名大学の学生もいます。その応募者は面接で落ち、採用企業は、あまり有名でない大学の学生を採用しました。倉庫で働きたいなら働きたいで、別のアプローチをとるべきで、自ら「コミュニケーション力に問題あり」と面接で謳ってしまっては、就職は難しいでしょう。

 

 経団連が行っている企業が選考にあたって重視した点のアンケート調査では、「コミュニケーション能力」が 10 年連続で第1位に選ばれています。もちろん、外資系でも海外でも、コミュニケーションスキルは必須です。人とコミュニケートせずにすむ仕事など、ほとんどないのですから。
一年前、知人の息子さんに会ったとき、ハキハキと自分の意見を述べ、明るい好青年という印象を受けました。自分が就きたい仕事に対しても具体的な考えを持ち、面接官にも好印象を与えたことでしょう。課外活動を通じてリーダーシップや対人スキルだけでなく、海外からの観光客や留学生と日頃から接し、英語によるコミュニケーション力も発揮しています。

 

言語というのは、あくまでもコミュニケーションのツールです。英語も、意思の疎通を図れて初めて役に立つもの。英語の学習自体が目的になってしまっている人が多いですが、必要なのは英語力、というよりも英語を使ってコミュニケーションが図れる能力なのです。

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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