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有元美津世のGet Global!

中年になっても求められる人材になるには2014.11.18

数日、東京に滞在する間に「人材を探しているのだが、いい人がいなくて」という話を、つきあいのある企業数社から聞きました。どれも日本の企業ですが、英語力が必要なポジションです。

 

「条件に合う人材がいない」という企業の現場の人たちから私がよく聞くのは、就職氷河期の時期に卒業をした世代は就職難だったため、中堅社員が育たなかったというものです。実際、20代や40代に対し、中堅の30代が少ない砂時計・ひょうたん構造になってしまっている企業が増えていると言われています。

 

「できたら、(すぐ戦力となり、かつ周りと同じ時期に定年にならない)30代半ばくらいがいい」と言われるのですが、私の知り合いは、大半が40~50代のため、紹介するのは、その世代になりがちです。

 

35歳転職限界説がうたわれていた日本でも、最近では、いぶし銀ミドル、銀玉採用などという表現が生まれるくらい40~50代の転職が増えているといわれます。実は、それ以前からも、私の知り合いには、男女ともに40代後半でも(日本企業から日本企業に)転職している人たちが何人もいます。複数の会社から「うちに来ないか」と声をかけられ、転職を検討している人たちもいます。50代で、同じ業界の競合他社に声をかけられて転職した人もいます。

 

もちろん、彼らは、20年以上にわたる実務経験、実績があり、業界で幅広い人脈を築いています。彼らは、長年にわたって培った人脈を通じて、「うちに来ないか」と声をかけられるのです。昔の同僚や取引先などに仕事ぶりを買われ、信頼を得ているわけです。ハローワークに行って転職先を探しているのではありません。

 

彼らには皆、「私には○○ができる」「○○は私に任せてください」といった明確なスキルや専門分野があります。たとえ、転職する業界が違っても、「私の○○のスキルや経験が生かせる」と自信をもって言える人たちです。

40くらいになり、20年近く働いていれば、それは当たり前であるはずなのですが、そうでない人もいるのです。

 

若いころの働き方が明暗を

英文履歴書作成サービスを提供していた頃、中年になっても「私には○○ができる」と言えない人たちに出会いました。前回、紹介した派遣や契約社員など不安定な雇用続きで、うまくキャリアが築けなかった人、大企業勤務で社外のことを知らず、自分の実力・市場価値を把握していない人、キャリア形成を考えずに場当たり的に転職してきた人などです。

 

一方、60歳で外資系企業から外資系企業への転職に成功した人もいました。その方は、理系で大学院を卒業されていて、非常に専門的な分野の知識と実務経験をお持ちだったのですが、外資系への転職前に日本企業で20年以上、スペシャリスト、管理職としてしっかりとしたキャリアを築かれていました。

 

若いころの働き方、仕事・キャリアに対する姿勢が、こうして中年になって大きな差として出るわけです。これまでにも書いてきたように、とくに30代で、しっかりした実務経験を積み、「私には○○ができる」という明確なスキルや専門分野を築いておくことが必要でしょう。

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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