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有元美津世のGet Global!

和製英語に気をつけよう(7)? 「フリー」(前編)2014.08.05

    前回、働き方を表す表現として出てきた「フリー」という単語ですが、 フリーランサーという意味であれば、英語では”freelancer“で、”free”と略すことはできません。「フリージャーナリスト」「フリーアナウンサー」というのも和製英語です。(もちろん、「フリーター」も。) 

    I work as a freelancer.(フリーで働いています。)

    I work as a freelance writer/photographer/designer. 
    (フリーのライター/写真家/デザイナーとして働いています。) 

    I’m looking for freelance writing jobs.(フリーの執筆の仕事を探しています。) 

    I just found some freelance work.(フリーの仕事を見つけたところです。)


    他に日本語で「自由な、束縛されない」という意味で使われている「フリー」には、「フリータイム」「フリーパス」「フリートーク」「フリーサイズ」などがあります。 

    英語で”free time” といえば「自由(行動)時間」のことで、ツアーの「フリータイム」は英語でも”free time”です。しかし、語学スクールなどの「フリータイムレッスン」というのは英語にするとわけがわかりません。自分で日時を選べる制度ということであれば、”You can sign up for any lesson anytime you like (between 3 pm and 6 pm)”というように説明するしかありません。(午後3時から6時の間は、好きな時間にレッスンを受けられます。) 

    カラオケのフリータイムは「一定の時間内は何時間でも固定料金」という意味ですから、”Flat fee: 1000 yen from 2 pm to 6 pm”(午後2時から6時まで1000円でフリータイム)といった表現が使えます。 

    “Free passは、英語では「無料入場券・乗車券」という意味になりますので、”I bought a free pass”と言うと意味を成しません。「一定の期間、交通機関を乗り降り自由」という意味であれば、全日有効なら“all-day pass”、一日有効なら”a day pass”または”one-day pass” 3日有効なら”three-day pass”、1週間有効なら”seven-day pass”、2時間有効なら”two-hour pass”、昼間だけ有効なら”midday pass”。1ヶ月有効なら”monthly pass”`または”30-day pass”ですが、これは1ヶ月の定期券にも使えます。 

    英語で”free talk”というと無料で通話ができるという印象を与えます。実際に“Free Talk”というグーグルボイス用アプリがあります。 
    「フリートーク」の訳として和英辞書などに“free conversation”と載っていますが、これも英語では意味を成しません。語学のレッスンなどでの「フリートーク」であれば、”(free) discussion”が適切でしょう。たとえば、グーグルプラスのコミュ二ティでは、日本語のコミュ二ティの「フリートーク」カテゴリーは、英語のコミュ二ティでは”Discussion”や”General Discussion”が使われています。 

    「フリートーク」が「放談」という意味であれば”informal talk”が一番近いと思います。「雑談」「世間話」という意味であればm”small talk”や”chitchat”がいいでしょう。 

    「フリーサイズ」は「サイズが無料って?」ということになりますが、サイズに関わらず誰でも着られるというのは、”One size fits all”です。 
     なお、「フリーマーケット」の「フリー」は”flea”(蚤)であって、”free”ではないので気をつけましょう。”Free market”とは「自由(競争)市場」という意味で、「蚤の市」とは別物です。

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    この記事の筆者

    有元美津世

    大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
    著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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