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和製英語に気をつけよう(6)? 「セレブ」2014.06.17

    和製英語に気をつけよう(6)? 「セレブ」

    前回、「芸能人」という意味であれば英語では”Celebrity”が適切だと書きましたが、”Celebrity”は芸能人とは限りません。有名スポーツ選手や有名政治家、ドナルド・トランプやマーク・キューバンなどの著名実業家もcelebrityですし、パリス・ヒルトンやカーダシアン一家のように、芸能人なのか何なのかわからないけど、よくメディアに出てくる人たちもcelebrityです。(日本では、同じような類の人に叶姉妹がいますが、お二人は「セレブ」であり、”celebrity”でもあると思います。) 

    日本語の「セレブ」はお金持ち、資産家という意味で、一般人に対しても使われますが、英語のcelebrityは、”rich and famous”な人たち、 “fame and fortune”(名声と富)を得た人たちという意味です。(お金持ちと思われていたものの、ふたを開けると借金だらけだった、というケースもありますが。) 

    つまり、芸能人でも、有名でなければcelebrityとはいえません。Celebrity status(セレブリティのステータス)を得られるのはスター的存在の人たちだけといえます。 

    なお、“celebrity gossip”といえば芸能ゴシップのことです。 

    また、”She didn’t enjoy her celebrity.” のように「celebrityの状況、著名」という意味でも使われ、これは”She didn’t enjoy her fame”とほぼ同じ意味です。

    「ハイソ」

    日本語では、「セレブ」と同じような意味で「ハイソ」といった俗語も使われますが、”high society”とは「上流社会」という意味で、”Members of high society”は、celebrityのように有名であるとは限りません。ヒルトン一家は”high-society family”であり、かつ”celebrity family”ですが、カーダシアン一家は”celebrity family”であっても、”high-society family”ではありません。 

    また、”upper class”とは「上流階級」という意味ですが、”high society”とニュアンス的に違うのは、”upper class”は経済的な意味合いが強く、富を築けば自分の力で這い上がれる点でしょう。たとえば、フェイスブックの創始者、マーク・ザッカーバーグは、事業の成功で”upper class”の仲間入りをしましたが(元々、”upper middle class”の出身?)、”high society”の一員であるとはいえません。 

    なお、”Upper middle class”とは、「中の上クラス」という意味です。”Middle class”は「ミドルクラス」として日本でも浸透していますが、”lower middle class”(中の下クラス)という表現もあります。その他、階級を表す表現には、”working class”(ワーキングクラス、労働者階級)“lower class”(下流階級)などがあります。 

    “Low class”というと「下品」という意味で、”lower class”とは意味が違うので注意しましょう。

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    この記事の筆者

    有元美津世

    大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
    著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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