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有元美津世のGet Global!

就活に欠かせないNetworking(3)--ソー活2014.01.07

    就活に欠かせないNetworking(3)--ソー活

    日本でも「ソー活」という言葉が定着しましたが、大学生の半数が就職活動にソーシャルメディアを利用しているといわれます。SNS(Social Networking Service)とは、そもそも人と人とのつながりを促進するNetworkingを目的としたサービスです。SNSのおかげで、就職を希望する会社や業界の人と知り合える機会が増えたわけです。


    考えてみると「ソー活」にあたる英語表現はありません。あえていうなら”social job searching”でしょうか。一方、採用者側からの視点では、人材採用にソーシャルメディアを使うという意味の”social recruiting”という言葉があります。

    Social Recruiting

    2013年に米人事採用担当者や転職エージェントに対して行われたアンケート調査では、94%が「採用にソーシャルメディアを利用している、または利用するつもり」と答え、78%がソーシャルメディアを通じて人材を採用したことがあると答えました。なお、前年に比べ力を入れる採用チャネルは73%が「ソーシャルネットワーク」、62%が「紹介」でした。


    大手コンサルティング会社のアクセンチュアでは、早くから人事採用にソーシャルメディアを取り入れてきましたが、最近では、求める人材を積極的にスカウトするためにソーシャルメディアを使っているようです。


    たとえば、ツイッターやフェイスブックのクラウトスコアの高い人だけでなく、リンクトインの特定の業界グループでコメントを投稿している人に目をつけたりするのです。専門分野でディスカッションをリードしているような人は、その専門分野のリーダーであり、コンサルタントとしてふさわしいと見なされるわけです。


    アクセンチュアでは、新入社員の4割が社員の紹介によるものだそうですが、新たに、会社のサイトの求人広告に”Get Referred” (照会してもらおう)というボタンを設けました。応募者が履歴書をアップロードした後、応募者のリンクトインやフェイスブックのコンタクトにアクセンチュアの社員や元社員がいるどうかを自動的に検索できるようにし、いれば、その人に「照会してください」というリクエストを送信できるという仕組みです。


    これは、まさに日本の出版社が
    「著者の紹介状あるいは社員の紹介があること」を応募条件としたのと同じであり、それのネット版、ソーシャル版といえるでしょう。


    アクセンチュアでは、将来、ソーシャルメディアを通じた紹介が新入社員採用の8割に達することもあり得るということです。リンクトインを使っている同社の社員は20万人以上いますので、ほとんどの人が、アクセンチュアの社員と六次の隔たり(six degrees of separation)でつながっていることでしょう。(私も、2次コンタクトに同社のパートナーがいるので、応募するとなれば、何とか1次コンタクトまで持っていくことは可能だと思います。笑)


    アクセンチュアに応募するには、リンクトインやフェイスブックを使っていなければ土台にすら乗らないということですが、一定の分野では、こうした企業は確実に増えていくことでしょう。ですから、とくに就職を希望する業界や分野の人とは、日ごろからSNSでもNetworkingしておくことが欠かせないのです。

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    この記事の筆者

    有元美津世

    大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
    著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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