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横浜リサのもっと輝け!日本人女性

シャイン・ウィークス―社外取締役(その2)2014.11.11

夕食が終わってからは、パネルディスカッション。夕食に加えて、更に目から鱗の発言連発!もうすでにセミナー受講して知恵熱気味の私が、もうここまでくると脳みそ爆発状態!刺激の多さに消化している余裕0!耳をダンボにして、全身使って受け取るのが精一杯!(よって、コラム内容が支離滅裂だったらごめんなさい。)

 

今回のパネリストのみなさんは男女雇用均等法が施工される前から働いていた女性たちばかり。4年生の大学を卒業した女性には雇用という選択肢は皆無に等しかったそうです。(そういえば私も男女雇用均等法が施工された年に就職活動したけれど、4年生大学卒業ってこともあり、就職苦労した覚えがあるよな・・・私があれほど大変だったってことはそれ以前に就職しようと試みた先輩方はもっと大変だったんだろうなぁ・・・)

 

ある女性は雇ってもらえなかったから自分で起業したそうです。会社をどんどん大きくして成功し、代表取締役を務める他、多数社外取締役も務めてきた経験のある方でした。ある女性は雇ってもらうために資格をとろうと考え、公認会計士の資格をとったそうです。その後なんとか就職はできたものの、お客さんから女性はダメといわれる苦い経験をしたとか。。。ある女性はなんとか日本の企業に就職したけど、やらせてもらえるのはお茶くみとコピーのみだったそうです。仕事がしたい!強く思い、その頃転職なんていうマーケットがなかった時代に外資系金融への転職を成功させたそうです。その頃の外資系金融は男性が就職しなかった時代で、誰でもいいから働いてくれというニーズがあり、女性でもいろんな仕事をさせてもらえたそうです。

 

それぞれみんなものすごく苦労してキャリアをスタートさせ、そして働き続けてきた大先輩の方々でした。その先輩方々の取締役、社外取締役の日々というのはもうとにかく学ぶべきことばっかり!日中ずっと役員力に関する勉強をしてきた私たち。彼らがいったいどうやって「決断」しているのか興味津々なわけですよぉ。どうやって情報収集しているの?社外取締役だと社員の意見を言ったり、株主の気持ちを代弁したり期待されているでしょう?彼らがどう思っているかどうやってわかるの?

 

そういった素朴な疑問(っていうか駆け出しの疑問)に大先輩たちはやさしくわかりやすく答えてくれました。

 

社員の現状を把握したいのであれば、「ワーク・ライフ・バランスについて話し合う会」とか「女性管理職のためのトレーニング」などを自分で開催して社員たちに集まってもらうんですって。トピックとしてはワーク・ライフ・バランスについて話してはいるものの、彼女にとってすればその中で浮き彫りになる現状とか問題とかがわかるんだそうです。なるほどね、そうやって社員の意見を吸い上げたりするわけだ・・・

 

情報収集の別の手としては、取締役会とは別に勉強会を開いてもらうようにお願いしたりするそうです。やはり自分の明るくない分野での案件もあがってくるそうで、そういった勉強会でたくさん質問して、理解を深める努力をすることにより、議案の承認ができるようになるそう。これはまさに日中勉強した内容と合致しました。やはりわからないのであれば、聞く!これが大前提なようです。

 

素朴な質問としてもう一つ。。。役員全員男性でそこに一人女性が入るってプレッシャーじゃないですか?女性の意見って本当に聞いてもらえるんですか?女性だからこそ言えることってあるんですか?

 

これもまたズバっと明快に答えてくれました。

以前は取締役会といったら50人ぐらいの大所帯だったことが多かったそう。その中に女性がたった一人となると、目立つし、意見もあまり聞いてもらえなかったそうです。でも、時代は変わってきて、取締役会も総勢10数人になってきた昨今、その中に女性が一人だと、そこまで目立たなくなってきたし、意見もそれなりに聞いてもらえるようになったとか。女性がいることにさほど抵抗がなくなってきたのが現状のようです。男性だと、いろんなしがらみなどがあって大胆な意見が言えないこともあるようですが、女性だとそれが簡単にポロッと言えてしまえるんだとか。そんな利点もあるようで、女性だからこそ期待されている部分も多々あるそうです。

 

駆け出しばかりの質問ではなく、もう少しレベルの高い質問も出ていました。例えば、会社としてROE (Return on Equity)を3ヵ月毎にいかによくするかを求められているけれども、役員として長期の舵取りも大切。短期ばかり考えていたら長期的な舵取りに失敗してしまうかもしれない。短期のニーズと長期のニーズとどうやってバランスとって決断していくの? (この質問が出たときはすごい!って思った。この方はきっとすでに会社でもかなり上のポジションにいる方なんだぁ~って)

 

そして大先輩方の返事もこれまた明快!そして大納得!短期のことを考えるのは執行役員。だから3ヶ月毎のROEは執行役員が考えて実行すればよいことだそう。取締役はその説明、戦略を聞いて、長期的に問題があるようであれば、質問、異論を唱えればいいんだと。

 

はぁ~、なるほどねぇ~。さすが現在取締役・社外取締役をこなしている大先輩たちは違うわぁ~。感激しているので精一杯の私・・・とにかくすばらしいセッションでした。今回痛感したのは、苦労しないで活躍している人はいない!私ももっともっと頑張らなくちゃ!

 

横浜リサ頑張れ!輝くぞ!私!見えない天井ぶち壊して目指せ!取締役!

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この記事の筆者

横浜 リサ

某米国リベラルアーツ大学卒業後、某外資系金融にて、業務畑で20年以上勤める。入社4年目にして管理職に抜擢されてからは、管理職道まっしぐら、日本・NY・アジアでのビジネス経験を持つ。「脱サラして、起業!」という思いをひっそり暖めており、リーマンショック時を機に、香港で自身の会社経営を実現。4年間の起業人生活の後、「50代の金融復帰・転職なんてまず無理でしょう!」と言われているこのご時世に、畑を飛び越えて(業務畑からコンプライアンス畑に)めでたく転職を成功させた珍しい人種でもある。中学3年で親の仕事の関係上、初めて海外デビューをした頃まったく話せなかった英語が今では日本語よりも得意になるほど。休日は山歩きを楽しむどこにでもいる山おばさん(山ガールと言いたいとこだが。。。)。七転び八起きをモットーに、2児のシングルマザーとして家庭と管理職の両立をしながら、女性が女性らしく働けるようリアルな現場を暴露、管理職道ノウハウを発信中。

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