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横浜リサのもっと輝け!日本人女性

シャイン・ウィークス―役員力(その2)2014.10.28

 

前回の続き)

役員力っていったい何?どんな勉強するのさぁ~???例えば~こんなことです↓。。。。

 

議題1: 財務諸表を出されて、「取締役のみなさん、こちらを承認してください」って言われたら、あなたは承認できますか?何か問題があって、会社の株価が落ちて、訴訟でも起こされたら、あなたは承認したんだから「知らなかった」とは言えないでしょう?さぁどうする?承認する?しない?

数字ばかり並んだ紙を見たところで、承認して良いかなんて、わかるわけないじゃん?だいたい会計の勉強なんて前にちょっとしただけで、いまさら覚えていないしさぁ。もう一度、勉強しろっていうことかぁ?会計士になりたいわけじゃないんだけどなぁ??役員ってどうやって承認しているんだ???

 

議題2:「取締役のみなさん、株式会社XYZと合併したいのですが、承認してください」って言われたらあなたは承認しますか?どうして?合併したことにより会社が傾いてしまったら、あなたは責任とれますか?

株式会社XYZってメーカーでしょう?金融畑の私がメーカーのことなんてわかりませんよぉ。その業界の知識もなければ、経験もまったくないのよ。承認なんて言われたって、良いのか悪いのか見当もつきましぇ~ん(涙)!役員だって全員が全員その畑のプロじゃないわけよね?社外取締役なんていったら、それこそプロじゃない人が多いんじゃない?じゃぁ彼らはどうやって承認しているんでしょう??

 

次々と出てくる議題の山!取締役会ではこういった議題がしょっちゅうあがってくるらしい。なんてたって役員の仕事は会社の舵取り。方向性を決めること。舵取りプラスアルファどのくらいアクセルを踏むのか、ブレーキを踏むのかの調整。はぁ~、こんな議題をもらって会社の舵取りをしなくちゃいけないわけだけど、正直、今の私にはこんなこと言われても一つも承認できないや・・・・と自分ができないことばかりを改めて認識(ガックリ)。

 

実際のところ、現職の取締役はどうしているの?すべての分野に長けているわけではないでしょう?まさかいいかげんに判を押すわけにはいかないだろうし。承認するのには苦労しているというではないかい!ではいったいどうやって彼らは承認しているのよ?

 

BTDIの講師の方々が熱弁してくださいました。役員は質問する術を持っているらしい。わからないことはどんどん聞く。これを承認するためには、こんな分析や数字が見てみたいから用意してくれ。弁護士や会計士の見解を聞きたいから用意して欲しい。自分が責任もって決断を下すために必要な情報をもらう術を知っているらしい。な~るほど、知らないことは聞けばいいんだ!!情報収集して納得できるまで聞きまくる。それができれば承認できるわけだ!!!情報収集して理解しないと、正しい判断が下せない。取締役の役目は長期にわたる舵取り。何も急ぐことはない。ゆっくりじっくり情報収集して考えて決断する。それができればいいんだ!な~るほどね!

 

考えてみれば、これって私たちが普段仕事をしている中でも同じようなことをしているよね?管理職ともなれば、問題解決が求められる一つのスキル。その分野を熟知していなくても、問題は解決しなくてはいけない。となれば、解決するために情報収集したり、人に聞いたりしますもんね?そして決断して問題解決をする。チームの舵取りだってしているじゃないですかぁ。舵取りをするためにはそれなりに考えて決断しているわけですよね?情報収集もするし、長期戦略を打ち出したりもする。それの大きいバージョンが取締役のお仕事なんだぁ!と自分なりに納得してしまった私・・・(こればっかりが取締役のお仕事ってことでは到底ないんでしょうが・・・・)それならちょっと自信がついたぞ。今持っているスキルをもっともっと大きな案件で使いこなせるようにすればいいんだ!(出た!横浜リサの「やればできる」姿勢!)

 

取締役のためのセミナーなんて私にとってはまだまだ早い!と思っていたけど、まったくもって勘違い。逆に今の私だから受けておいてよかったと思った(どや顔)。だって、議題の承認をするために必要なのは質問する力、疑問に思う姿勢、リスク管理能力などなど。これなら今私がやっている仕事でも培えるスキルじゃぁないですかぁ!そう思ったとたん、心はウキウキです!今日から仕事の仕方、見方がガラっと変わる!将来取締役になった時に、少しでも上手にできるように、今から自分を高めていこうと改めて肝に命じた一日でした。

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この記事の筆者

横浜 リサ

某米国リベラルアーツ大学卒業後、某外資系金融にて、業務畑で20年以上勤める。入社4年目にして管理職に抜擢されてからは、管理職道まっしぐら、日本・NY・アジアでのビジネス経験を持つ。「脱サラして、起業!」という思いをひっそり暖めており、リーマンショック時を機に、香港で自身の会社経営を実現。4年間の起業人生活の後、「50代の金融復帰・転職なんてまず無理でしょう!」と言われているこのご時世に、畑を飛び越えて(業務畑からコンプライアンス畑に)めでたく転職を成功させた珍しい人種でもある。中学3年で親の仕事の関係上、初めて海外デビューをした頃まったく話せなかった英語が今では日本語よりも得意になるほど。休日は山歩きを楽しむどこにでもいる山おばさん(山ガールと言いたいとこだが。。。)。七転び八起きをモットーに、2児のシングルマザーとして家庭と管理職の両立をしながら、女性が女性らしく働けるようリアルな現場を暴露、管理職道ノウハウを発信中。

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