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横浜リサのもっと輝け!日本人女性

あなたは上司を勘違いさせていませんか?(3) 2015.11.24

 

ペンネーム、とらこさんよりコメントをいただきました。(ありがとう!)

とらこさんは、日本の会社で働いているそうですが、部署内では日本人はとらこさん一人というユニークな環境だそうです。「給料は周囲の評価と共に付いてくるもの」と考えていたものの、やはり日々のアピールがとても大切と感じている今日この頃だそうです。

 

そんなとらこさんに興味深く読んでいただいたのが、2014年12月22日2015年1月6日の2週にわたって書いたコラム“給料をあげてもらいたいのならー前編、後編”。前々回のコラムの冒頭にも書きましたが、外資系ではちょうど今頃、来年の昇格や昇給の話がでてきているはずです。まだ読んでいない方がいたら、ぜひ読んでみてください。

 

ここから前回の続き。

今までのキャリアで承認者になった事がなかったため、マネージャーという低い役職で承認者になってよいのかどうか不安なB子さん。あまりの心配から上司とそのまた上司をすっとばして部長に確認メールを出してしまいました。そんなB子さんのメールを受け取った部長と、CCに入っていた上司(両名とも男性)は、一体どんな事を考えたでしょう?

 

ここで簡単におさらいをしてみましょう。

 

●  ニューヨーク本社にてXYZ担当者は承認者になると決められた。

●  ニューヨーク本社から日本で唯一XYZ担当者であるB子さんに承認者になるように要請があった。

●  B子さんは自分が承認者になってよいのかどうか部長に確認のメールを出した。

●  部長は方程式をあてはめ(XYZ担当者=承認者=B子さん)、B子さんが承認者で良いと回答した。

 

部長からしてみれば、なぜB子さんがこんなに明快な事(方程式を見ればわかるじゃん!)なのに、わざわざメールまでして部長に確認してくるのかが皆目見当がつかないのです。

となると、部長はB子さんの行動を理解するためにこんな事を考え始めます。

 

勘違い1: わかりきった事をわざわざ聞いてくるということは、B子さんはよっぽど承認者という仕事をやりたくないのだろうな。なんで本社から言われたことに従えないんだ?なんで文句ばっかり言うんだ?

 

勘違い2: マネージャーだから承認者になれないって思っているようだが、役職を上げて欲しいって要求しているんだな。自分の実力もわきまえてもらわなくちゃ困るんだよな。

 

実際、このメールにCCされていたB子さんの上司(男性)は勘違い2をしておりました。「プロモーションしてあげれば、こういった文句を言わなくなり、問題解決だな」ってね。

 

自分に自信のないB子さんにしてみれば、「自分でいいのかしら?」という不安からメールを出して、「大丈夫だよ」と背中を後押ししてもらいたかっただけなのに・・・

 

そんな女心がわからない男性には「文句を言っている」「プロモーションを要求している」って聞こえてしまっていたわけです。

 

このギャップって大きくありませんか?

 

背中を押してもらいたいB子さん
文句を言ってプロモーションを要求するB子さん

 

ましてやもし時期的にちょうどプロモーションを話し合っているような時期だったらなおさら勘違いさせてしまうようなセリフです!

 

できたらこういうった勘違いは避けて通りたいですよね?

では、どうしたら良いのでしょう?それは控えめな発言を避けることです。仕事ってその人ができると思うからこそ、頼まれるのです。できないと思ったら頼まれません。頼まれた時点であなたに出来る、挑戦してもらいたいと思っているのです。多少の失敗ぐらいは許容範囲の中。自信を持ってやってみればいいんです。

 

それでもどうしても不安で、自分が承認者になってもよいかどうか確認したいのであれば、アプローチはこんな風に変えてみてください。

 

「○○部長、

 

ニューヨーク本社からXYZ担当者は承認者になるように要請がありました。ご存じのとおり日本にはXYZ担当者は私しかおりません。よって、是非やらせて頂きたいのですが、実は承認者という経験が無いので、承認者になるための研修を受けさせて頂けませんか?

 

                 B子」

 

これだとメールの受けての部長も「B子さん、最近頑張っているなぁ~」といった印象を持つことでしょう。

 

あなたは、普段どんな発言をしていますか?もし自信がないような発言をしているのであれば、今日から即刻やめましょう。自信がないのであれば、自信が持てるように、何をしたら良いかを考え、そういった事を発言できるように変わっていけると、相手に与える印象が180度変わって行くことでしょう。

自信のない女子達よ、頑張れ!ファイト!

 

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この記事の筆者

横浜 リサ

某米国リベラルアーツ大学卒業後、某外資系金融にて、業務畑で20年以上勤める。入社4年目にして管理職に抜擢されてからは、管理職道まっしぐら、日本・NY・アジアでのビジネス経験を持つ。「脱サラして、起業!」という思いをひっそり暖めており、リーマンショック時を機に、香港で自身の会社経営を実現。4年間の起業人生活の後、「50代の金融復帰・転職なんてまず無理でしょう!」と言われているこのご時世に、畑を飛び越えて(業務畑からコンプライアンス畑に)めでたく転職を成功させた珍しい人種でもある。中学3年で親の仕事の関係上、初めて海外デビューをした頃まったく話せなかった英語が今では日本語よりも得意になるほど。休日は山歩きを楽しむどこにでもいる山おばさん(山ガールと言いたいとこだが。。。)。七転び八起きをモットーに、2児のシングルマザーとして家庭と管理職の両立をしながら、女性が女性らしく働けるようリアルな現場を暴露、管理職道ノウハウを発信中。

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