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管理職一年生 - 部下を注意できない(2)2015.06.09

 

管理職ビギナーのMさんから、部下のAさんの勤務態度が芳しくない(休みがち)ので注意をしたいけど、悩んでいると相談を受けました(相談の様子は前回をご覧ください)。

 

いつどのように注意をしたらいいのか、わからないとのこと。確かに人を注意するってことは簡単なことじゃないですよね。でも管理職はそれも仕事の一部なので、やらなくてはいけない。ならば、どうやってやる?そのあたりを今回は書いていきますね。

 

まずは自分の中にあるブロックを取り除くことから始めましょう。苦手意識を持っていては、なかなかしづらいでしょう。

 

社会人として注意されなくても、常識的に行動してくれればいいんだって思うかもしれません。大の大人なんだから一々細かい事言わなくてもいいよねなんて思ってしまうかもしれません。

 

でもそれではチームの貢献度はあがりません。管理職の大きな仕事の一つがチームの貢献度をあげることです。今までは1プレイヤーとして貢献してきたでしょうから、自分さえできていればよかったかもしれませんが、管理職となったらチームとしての貢献度を上げていくことが必要です。

 

ってことは自分だけができてもダメ。チーム全体ができなくてはいけないんです。なので、注意をすることが苦手だったとしても、それは改善していきましょう。

 

私も管理職になりたての時はいやでした。でも考え方を変えることによりかなり楽になりました。

 

どうやって変えたかというと、「注意するのは、部下が嫌いだから注意するのではない」、「注意するのは、部下に成長してもらいたいから注意するのである」ということです。その人により良くなって出世もしてもらいたいし、やりがいのある仕事もしてもらいたい。そのために助言してあげているんだと思ったら、いろんな事が言えるようになりました。

 

みなさんも考え方を変えてみてください。、少しはメンタルブロックがとれてきましたか?

 

では、自分のブロックが取り払われたところで、次はどのように注意したらいいかをお話していきますね。まず今週はオープニングの話をしますね。

 

よく褒めるときはみんなの前でする。注意する時は個別に行うって言いますよね。私もこれは基本だと思っています。

 

出来る限り気が付いたらすぐに言ってあげる。そうすることにより事が大きくなる前に言えるし、サラリと言ってあげることができます。出来る限り事実だけを淡々と述べてそれがどのようにマイナスなのか、どう直したらプラスになっていくのかを話してあげるのがグッドです。

 

まずはAさんを別室に呼んで、やわらかく本日のお題をいいましょう。

 

「時間をとってくれてありがとう。今日は私が普段から気になっていることの話をしたいんです。」とか

 

「個別に時間をとっているのは、一つお話ししたいことがあるからです。最近あなたの勤務態度に関して気になることがあります。」などなど。

 

そして次に大切なのは、会話を感情的なものにせず、事実を基に淡々と話すことです。

 

実はMさん、Aさんのお休みや自宅勤務が気になっていたので、ちゃんと記録をつけていたんです。これはめちゃくちゃグッドですよ。だって事実が記録として残っているわけですから。

 

「Aさん、休みがちですよね」なんて言ったら「いいえ、私は休みがちではありません」って逆切れされてしまうかもしれません。まさにMさんが懸念していた逆切れ!「休みがち」という曖昧な表現をしたことにより、会話が感情的に陥ってしまい、会話が変な方向に行ってしまいがち。

 

しかし、「Aさん、あなたは1月には2日、2月には3日お休みしましたね」と具体的に事実を述べればAさんも聞き入れやすく、会話を正しく進めやすくなることでしょう。

 

さて、ここまでが注意するときのオープニング「事実をお互いが認識して、会話を正しい方向に行かせる」のお話でした。オープニングができたら次は中身とそしてエンディングです。そこはまた次週にお話ししますね。

 

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この記事の筆者

横浜 リサ

某米国リベラルアーツ大学卒業後、某外資系金融にて、業務畑で20年以上勤める。入社4年目にして管理職に抜擢されてからは、管理職道まっしぐら、日本・NY・アジアでのビジネス経験を持つ。「脱サラして、起業!」という思いをひっそり暖めており、リーマンショック時を機に、香港で自身の会社経営を実現。4年間の起業人生活の後、「50代の金融復帰・転職なんてまず無理でしょう!」と言われているこのご時世に、畑を飛び越えて(業務畑からコンプライアンス畑に)めでたく転職を成功させた珍しい人種でもある。中学3年で親の仕事の関係上、初めて海外デビューをした頃まったく話せなかった英語が今では日本語よりも得意になるほど。休日は山歩きを楽しむどこにでもいる山おばさん(山ガールと言いたいとこだが。。。)。七転び八起きをモットーに、2児のシングルマザーとして家庭と管理職の両立をしながら、女性が女性らしく働けるようリアルな現場を暴露、管理職道ノウハウを発信中。

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