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横浜リサのもっと輝け!日本人女性

出世したいのなら - 敵を減らそう(2)2015.03.03

 

出世をしたいのなら敵を作らないようにしようと前回かかせてもらいました。敵を作ってしまっては、出世どころか毎日の仕事が地獄になるばかりだと。では問題が発生したときに、敵を作らないやり方とはどういうことなのでしょう?

 

それを今回書いて、このシリーズを終わりにしたいと思います。

 

問題発生したとき、よく見る行動が犯人捜しです。この人がやったんだ!この人が悪い!謝れ!などといった発言や行動です。でも仕事の場では、どんな時でも決して犯人探しをしてはいけません。犯人捜しをしているうちは敵を作っているだけです。

 

出世したいのなら(というか日々の仕事を気持ちよくやりたいのなら)、やるべきことは敵を作らないこと、味方を増やすことです。味方を増やすということは、問題を見つけたときに、実際に何をすべきかというと、原因をつきとめて、同じようなことが将来おきないように改善策を導入していくことです。

 

「こういった原因だったから、こういった改善策を投じようと思うが、みなさんどう思いますか?」と話ができるのが味方を作れる人間です。「おまえが悪い」などと言っている様では敵を作るばかりで、何一ついいこと無し、職場が地獄へと変わっていくだけです。

 

ではもし原因を突き止めている間に自分の部署ではなく、他の部署が原因だったと発見してしまったらどうしましょう?前述の部長のように問題が最初は自分のところにあるのかも?と思って調査していたら、実はABC部のほうに問題があったとわかったら??

 

原因はわかった。

でも自分の部署ではないので、自分で改善策を導入することができない。

だったら会議でその旨報告する?

 

いえいえ、それでは爆弾発言した部長と似た行動になってしまいます。下手すると、敵を作ってしまうはめになりかねません。

 

そういう場合は、事前に原因がある部署(↑の例ならABC部)に連絡して、調査結果を説明して、改善策を作るように促すことです。そして最終的に改善策ができあがったところで会議で一緒に発表するようにすれば「協力体制をつくれるやつ」と思われ、この人とだったら仕事したいと思われる(つまり味方が増える)社会人になれることでしょう。

 

さて、ここでちょっと道は逸れてしまいますが、こういった爆弾発言が公の場であったときに、どうやってその場をやりすごすのかをご紹介しておきますね。みなさんに覚えていただきたいフレーズが”Let’s discuss offline”です。

 

”オフラインで話しましょう“と日本語でも使います。電話やインターネット上で話し続けることをオンラインといい、電話やインターネットを切って話すことをオフラインで話すといいます。

 

最近の会議は電話会議が多くなってきたので、オフラインで話そうという意味は「電話を切って、会議を離れて話しましょう」という意味で使われるフレーズになりました。そこからどんな会議でも「オフラインで話そう」は会議とは別の場所で話し合いましょうという意味に発展していったようです。

 

使い方としては、誰かが爆弾発言をして、会議室が氷ついてしまったときなどに、即座に発言してOK!「この件に関してはオフラインで話しましょう。議長、次の議題に進んでください。」ってな感じです。

 

こういった冷静な対応ができると、周りからこの人は問題が起こっても冷静に対応できるんだ。感情的に受け止めて公で喧嘩するような人間ではないなと思ってもらえ、ポイントアップの確立大です。”Let’s discuss offline”、ぜひ使ってみてください。

 

更に話は逸れますが、この爆弾発言をした部長とも、その後オフラインで話し合いを持ちまして、この件に関しては無事丸く収まっています。一件落着(ホッ)。

 

さてさて、話を元にもどしましょう。出世をしたいのであれば、敵を減らす努力はしましょう。問題勃発時に犯人捜しをするのではなく、原因を突き止めて改善策を導入する前向きの姿勢をとれるような社会人になりましょう。

 

周りの人間があなたと一緒に働きたくないと思われてしまっては、出世なんてほぼありえなくなるからです。

 

「出世したいのなら」シリーズは今回で終了となります。

 

女性は自分が仕事をきちんとしていれば誰かが見てくれていて昇格させてくれる、昇給させてくれると思いがちです。しか~し!世の中そう簡単ではありません。周りにはやれ昇給させてくれ、やれ昇格させてくれと積極的に動き回っている男性社員がウヨウヨいるわけです。

 

静かに仕事ばかりしていては、あなたのほうが実力があったとしても、見逃されて昇給・昇格されずじまいになりかねません。このシリーズを熟読していただき、頑張ってアピールしてみてはいかがでしょうか?

 

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この記事の筆者

横浜 リサ

某米国リベラルアーツ大学卒業後、某外資系金融にて、業務畑で20年以上勤める。入社4年目にして管理職に抜擢されてからは、管理職道まっしぐら、日本・NY・アジアでのビジネス経験を持つ。「脱サラして、起業!」という思いをひっそり暖めており、リーマンショック時を機に、香港で自身の会社経営を実現。4年間の起業人生活の後、「50代の金融復帰・転職なんてまず無理でしょう!」と言われているこのご時世に、畑を飛び越えて(業務畑からコンプライアンス畑に)めでたく転職を成功させた珍しい人種でもある。中学3年で親の仕事の関係上、初めて海外デビューをした頃まったく話せなかった英語が今では日本語よりも得意になるほど。休日は山歩きを楽しむどこにでもいる山おばさん(山ガールと言いたいとこだが。。。)。七転び八起きをモットーに、2児のシングルマザーとして家庭と管理職の両立をしながら、女性が女性らしく働けるようリアルな現場を暴露、管理職道ノウハウを発信中。

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