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横浜リサのもっと輝け!日本人女性

出世したいのなら ― エクスポージャーアップ術(3)2015.02.17

 

前回前々回とエクスポージャーアップするために、上層部への報告は頼まれたら積極的にこなすことや、鼻をきかせて大きなプロジェクトを担当できるように情報収集をかかさないことなどを書かせてもらいました。

 

ここまでやればあなたのエクスポージャーはかなりあがっているはず。でも後もう一歩、更にエクスポージャーアップを確実にさせていく手段があります。それは、上層部のレーダーにのっけるという作業です。

 

どういうことかというと、プロジェクトが大きくなっても、それだけでは上層部へのエクスポージャーにつながらない可能性もあります。上層部のレーダーにのっからなければ、仕事だけして終わり!なんて事もありえるわけです。

 

そうなってはせっかく嗅覚をするどくして情報収集し探し当てた大きなプロジェクトも仕事しただけで終わってしまいます。もちろんそれだけでも出世に近づくことは確かでしょう。でもここで更にもう一歩踏み出しておけば更に出世しやすくなるんです。

 

それが上層部のレーダーにのっけること、つまり彼らに定期的に報告が欲しいと思わせることです。

 

社長が報告が欲しいかどうかなんて社長が考えることで、4段も下の私がなんかできることじゃなぁないよね??いえいえ、そんな事はありません。4段も下の私でもできるんです!

 

ではどうやって?

 

それはこのプロジェクトがどれほど大きなことか上にわかってもらうことで可能になります。どれほど大きいかなんてどうやってわかる?

 

「責任問題になります」って言えれば手っ取り早いですね。「査定(つまり給料やキャリア・アップ)にかかわる」なんて言うのもギクってするでしょうね。だからといっていきなり部長や本部長に「このプロジェクト失敗したらあなたの責任問われますよ」なんて言わないですよ。

 

そんなこと4段も下の私が言える立場ではさらさらありません!ってか、もしそんな事しようものなら、出世どころか、逆効果で首が危ういって話です!直接言わなくても、彼らにそう思ってもらえるようなヒントを言うようにすることで、「論外!無礼!」と思われず、うま~く彼らに認識もらえるように仕組むんです。

 

例えばこんな風にです↓。

 

例1:「わが社は当局にXを今年中にやると約束し、プロジェクトXをスタートしました。失敗したら罰金が科せられる可能性があるようです。ちなみに先日新聞で読みましたが、Y社は罰金で100億払ったそうですね。関係者の責任問題なども問われているようです。」

 

「責任問題となっちゃぁ~、大変。これは上の耳にいれておいたほうがいいな」って思ってくれるかも。

 

例2:「グローバルでプロジェクトXを行っています。現在の状況を説明すると、アメリカ、ヨーロッパ、アジアは予定通り遂行中。ラテン・アメリカと日本は遅れをとっています。今後リスク管理委員会でこのプロジェクトの定期的報告がされることとなっており、日本が遅れをとっている状況を説明する必要がでてくる模様です。」

 

日本だけ遅れているとなっては、日本社長が説明責任を負わされるかも?これは社長の耳にいれておくのが得策だなぁ~って思ってくれるかも。

 

例3;「グローバルからいくらでも採用していいからプロジェクトXを終わらせてくれと言われています。つきましては10人ほど採用したいのですが、いいですか?ちなみにグローバルでは1000人規模で人材採用するため100億ほどの予算が組まれました。」

 

「やけに大掛かりなプロジェクトなんだなぁ~。これは失敗したら大変。上の耳にいれておこう。」

 

もしくは

 

「成功させたら自分の出世にプラスに働くかも。上の耳にいれておこう。」と思ってくれるかも。

 

などなど、上の人のレーダーにのっかるまで、言葉を変え、場を変えて何度も繰り返しましょう。上の人は膨大な案件をこなしているので、いったいどれが本当に大事かどうか一度聞いたくらいではわかりません。根気よく、彼らがわかってくれるまで何度でも話しましょう。

 

自分の上司が上司へ説明し、上司の上司がそのまた上司に説明し、上の上まで理解してもらうまで時間がかかったりしますが、それまで根気よく言い続けましょう。

 

その代りといってはなんですが、一度彼らのレーダーにのっかりさえすれば、よほどの事がないかぎり、彼らは忘れません。忘れないためにも定期的報告を求めてくるんです。そうなれば後はこっちのもの!

 

「プロジェクトXの責任者、横浜リサから社長への定期的報告」のシナリオできあがりです。

 

「与えられたプロジェクトさえしっかりこなしていればいい」なんて思っていては実力主義の外資系では、どんどん抜かされてしまいます。えてして女性は自分のアピールがへたっぴです。自分の嗅覚を鋭くして、常に情報収集をして、上層部へのエクスポージャーを高められる仕事をみつけ、上層部のレーダーへのっける。

 

そんなことが常日頃あたりまえにできるようになると、あなたの出世も早くなるかも?!?!

 

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この記事の筆者

横浜 リサ

某米国リベラルアーツ大学卒業後、某外資系金融にて、業務畑で20年以上勤める。入社4年目にして管理職に抜擢されてからは、管理職道まっしぐら、日本・NY・アジアでのビジネス経験を持つ。「脱サラして、起業!」という思いをひっそり暖めており、リーマンショック時を機に、香港で自身の会社経営を実現。4年間の起業人生活の後、「50代の金融復帰・転職なんてまず無理でしょう!」と言われているこのご時世に、畑を飛び越えて(業務畑からコンプライアンス畑に)めでたく転職を成功させた珍しい人種でもある。中学3年で親の仕事の関係上、初めて海外デビューをした頃まったく話せなかった英語が今では日本語よりも得意になるほど。休日は山歩きを楽しむどこにでもいる山おばさん(山ガールと言いたいとこだが。。。)。七転び八起きをモットーに、2児のシングルマザーとして家庭と管理職の両立をしながら、女性が女性らしく働けるようリアルな現場を暴露、管理職道ノウハウを発信中。

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