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横浜リサのもっと輝け!日本人女性

出世したいのなら ― 参加型の味方になろう (3)2015.01.27

前回前々回でマネジメントが開催しているお勉強会に参加して、上の人に覚えてもらうことで出世する確立をアップさせましょうといった類のことを書かせてもらいました。

 

なぜエクスポージャーをあげると出世するのか?それは上の人に覚えてもらえるからといった事を書きましたが、ではなぜ上の人に覚えてもらえることが出世に近づくのか?を今回は更に噛み砕いて説明してみたいと思います。

 

外資系の特徴といえるかもしれませんが、昇格の権利は現場が握っています。大抵現場の上司が昇格させたい自分の部下の推薦状を書くところから始まります。

 

推薦状が書きやすいように、材料を作ってあげるのは部下のお仕事です。こういったお勉強会に参加することも推薦状に書ける一つの理由なので、多いに参加して推薦状に盛り込む材料を作っておいてあげましょう。

 

推薦状が出されてから、次に何が起こるかというと、推薦された人たちを吟味して、本当に昇格させるべきなのか、そうではないのかの判断が下されるわけです。この判断を下す場合、私の経験上、二つのプロセス、絶対評価と相対評価、を経ていきます。

 

絶対評価とは、この人って本当に昇格するに値する人かどうか?を上司やその上司などが判断することです。直属の上司は推薦したものの、その上の上司はまだ早い?と思うかもしれません。となるとそこで昇格は即却下です。もう一年待ったほうがいいなどの結論が出されます。

 

めでたく絶対評価を突破した候補者は次に相対評価へとまわされます。これは他の候補者と比較される作業です。

 

その年で全員昇格させてもOK!なんてことであれば、相対評価することはないのでしょうが、大抵どの年も3人しか昇格できない枠に10人ぐらい候補者が上がってくるわけです。つまり7人は昇格するに値するが、昇格できない人にならざるをえないのです。

 

自分の部下を上げたいから上司はみな頑張ってくれるのですが(これもまた管理職の腕の見せ所)、この戦いの場で、推薦材料が多いほうが3人の枠に入れる可能性が高いのはわかりますよね?それに加えて上司以外にもあなたを推薦してくれる味方が多くなれば、更に3人の枠内に入れる確立が上がるのはわかりますか?

 

上司以外の人でも昇格の決定権を持っている人があなたを知っていれば知っているほどあなたの出世率はあがってくるのです!

 

例えば、上司が横浜リサ君は最近XXで成果を出して貢献しました。などいろいろとなんで横浜リサを昇格させるべきか論じるわけですが、他の上司もいえいえYさんだってこんなプロジェクトやってこれだけ貢献しましたよぉ~などと戦うわけです。

 

このレベルの戦いはなかなかどちらが貢献度が高かったか!なんてはっきりさせられません。貢献度の高さを明確に算出することは難しいからです。

 

そんな時、隣の部長が“そういえば横浜君は最近お勉強会にも出て頑張っているよねぇ”などと援護射撃してくれたとしたらどうでしょう?これで横浜リサかなりリード!となるわけよ。

 

そのまた隣の部長が“そうそう、そういえば彼女、機転の利く質問とかしてたよね。”なんて言おうもんなら、横浜リサ当確!3枠の一人に確定!ってなっていくわけさ。

 

だからです!だから、マネジメントにはできる限り多くの人にあなたの顔や名前や貢献度をわかってもらえたほうが出世の近道になるんです!

 

加えて言わせていただくとすれば、上に行けば行くほど、このルールは更に鉄則化していきます。良い例がManaging Directorへの昇格です。

 

ほとんどの会社はManaging Directorに昇格させるためには最低3人(人数は会社によって違うようです)の既存Managing Directorから推薦状をもらうことをルール化しています。

 

有り余るほどManaging Directorが自分の周りにいればいいのですが、そうではない場合のほうが現状ではないでしょうか?とならば、自分の周りだけではなく、手を伸ばして他の部署などにも自分の顔や名前、そして貢献度をわかってもらっておくほうが出世のためには必要!なわけです。

 

最低3人の推薦状が必要では無かったとしても、30人から推薦状をすぐもらえる人と、やっとこ2人絞りだして推薦状書いてもらえる人では、どちらが出世する確立が高いと思いますか?たぶん考えなくても答えは明解でしょ!

 

だったら、だったら、常に自分をさらけ出しておきましょうよ。女性はネットワーキングが下手だと言われています。ということは女性はかなりの努力をしないと顔、名前、貢献度を覚えてもらえないということです。

 

だから、もしあなたが出世したいと思っているのであれば、今日からすぐにお勉強会には出席しましょう。上司やマネジメントと関わりが持てるイベントはすべて出席、これが出世道の鉄則です。

(つづく)

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この記事の筆者

横浜 リサ

某米国リベラルアーツ大学卒業後、某外資系金融にて、業務畑で20年以上勤める。入社4年目にして管理職に抜擢されてからは、管理職道まっしぐら、日本・NY・アジアでのビジネス経験を持つ。「脱サラして、起業!」という思いをひっそり暖めており、リーマンショック時を機に、香港で自身の会社経営を実現。4年間の起業人生活の後、「50代の金融復帰・転職なんてまず無理でしょう!」と言われているこのご時世に、畑を飛び越えて(業務畑からコンプライアンス畑に)めでたく転職を成功させた珍しい人種でもある。中学3年で親の仕事の関係上、初めて海外デビューをした頃まったく話せなかった英語が今では日本語よりも得意になるほど。休日は山歩きを楽しむどこにでもいる山おばさん(山ガールと言いたいとこだが。。。)。七転び八起きをモットーに、2児のシングルマザーとして家庭と管理職の両立をしながら、女性が女性らしく働けるようリアルな現場を暴露、管理職道ノウハウを発信中。

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