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女性管理職伝説(2)-管理職は責任が多くなるばかりで良い事無し2014.11.25

「管理職につくって、責任が重くなるけど、良い事無し」って思っているって、よく聞きますが、どうしてそんな事を思うんだろう??って思います。管理職経験が長い私はこれが女性管理職伝説だということをよ~く知っています。たぶん、これが伝説だって同意してくれる女性管理職の人はとっても多いと思います。確かに、管理職になれば、責任が増えるわな。だって、自分の貢献度のみならず、部下の貢献度も測られる。自分のミスのみ責任とればいいのではなく、部下のミスをも責任を負わなくてはいけない。この事実をとっただけでも責任が重くなったのは確か。実際、私だってそう思うし、反論する人はいないでしょうよ。

 

でもさ、「良い事無い」ってどういうこと?私は、責任が重くなった以上にメリットがあると思うのよぉ。だってだって、偉くなれば偉くなるほど、自分のやりたい事ができるようになるんですよ。自分のやりたい事をやりたいようにやって、それでお給料がいただけるなんて、うれしい限りじゃありません?しかも、上に行けば行くほどやれる事が増える!やりたい放題度が上がる!そしてお給料もあがる!これこそ管理職の醍醐味っじゃぁあ~りませんかぁ~(笑)!管理職を経験した人じゃないとわかりづらいんでしょうね・・・

 

やりたいようにできるって、実際にどうか例を聞いてみなきゃ想像つかないかも???では、私がどんな風にやっているか、聞きたい?聞きたい?一つ披露してみましょうか。

 

2年前に転職した際、20年以上もやってきた業務畑からマネロン対策畑に転職した私。マーケットを見渡してみて、今後マネロン対策の知識がとっても重要になると考えたから、思い切って新しい分野に飛び込んでみたんです。(事実、銀行によっては1割がコンプライアンスやリスク関係の仕事だという会社も存在するするし、コンプライアンスへのニーズは高まるばかり)

 

当初、現銀行に雇われた時は、6人のプロジェクト・チームを任されました。雇ってもらったからには、課せられたお仕事をこなすのが第一条件。よって、私もちゃんと頼まれたプロジェクトをこなしました。やりたいことをするには、まず、やらなければいけないことをきっちりこなす。これは大前提条件です(どやがお)。採用された時、言われたのが、犯罪収益法が改訂されたことに伴うシステム変更を行うために一大プロジェクトをやっているので、それをリードしてくれというものでした。よって、私はまず、そのお仕事に集中してきっちりやり遂げました。そのプロジェクトが終わりを迎える頃、自分の興味ある事に着手し始めました。

 

何がしたかったかって?私は業務畑からマネロン対策畑という違う分野に飛び込んで転職したので、マネロン対策に関する知識を深めたかったんです。プロジェクトを担当していても知識は深まりますが、もっとどっぷり浸かって短い時間で知識を深める事がしたいと思っていたんですよぉ。では、それをどうやってするべぇ~かぁ~??部署内で異動する?(ん~ん、でもプロジェクトやってくれる人がいなさそうだから、組織として、それは難しそうだな。。。。)はたまた、それ系の仕事を自分の傘下に持ってきちゃう?(これなら組織的にも負担少ないし、上の人もOKだしそう。)いろんなオプションを考えながら周りを見ていると・・・ある日一人の退職者が出ました。

 

その人の仕事は、資金洗浄をしているかも?って思う疑わしい取引をあぶりだすモニタリングをするためにポリシーを決める仕事でした。世の中には悪い人がたくさんいます。悪者たちがどうやって資金洗浄をするのか考えて、その人たちがあぶり出てくるようにモニタリングポリシーを設定する。これこそまさにマネロン対策!私が学びたい事の一つ!チャンス到来!この仕事、私できないかなぁ~??

 

先ほども書いた通り、自分が異動するのはさすがに組織にとって負担がある。自分がやりたいからって既存の仕事を放って異動することは責任ある社員ならばできない行動ですよねぇ。それならば、自分の傘下にいれてしまおう!多少、組織変更も伴うけど、それは何とかしちゃいましょう。上からしてみれば、誰の傘下にあろうと、仕事が回っていればいいわけですからねぇ。

 

ということで、ボスと話して、このお仕事、自分の傘下にいれちゃいました。傘下にあるってことは、覚えなくてはその仕事の管理できないわけだから、覚える時間や術をもらえるし、情報もしっかり入ってくるようになるわけです。もちろん自分が手を動かすのではなく、退職した人の予算を使って人員を私の参加に人を増やしてもらって、仕事を回せるようにしたんですよ。そうじゃなきゃ、元々私が持っていたプロジェクトのお仕事ができなくなっちゃいますからね。

 

これで退職して次、誰にやってもらおうかと悩んでいた部長もハッピー、マネロン対策の知識を深めたいと思っていた私もハッピー、Win-Win(お互いにハッピーになる事を英語でWin-Win situationといいます)です。

 

こうやって、自分のやりたい事をやっていけるのが管理職です。私が一部員のみだったら、組織変更までして仕事の割り振りを変更するというのは難しいと思います。でも私が管理職にいたからこそ、そして管理できるから大丈夫と言ってあげられるからこそ、自分のやりたい仕事をひっぱってこられるわけです。どうですか?管理職になったら「やりたい事ができるようになる」って少しはイメージできるようになりました?「管理職になると責任が重くなるけど、良い事無い」というのは伝説だったと思えるようになりましたか?

 

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この記事の筆者

横浜 リサ

某米国リベラルアーツ大学卒業後、某外資系金融にて、業務畑で20年以上勤める。入社4年目にして管理職に抜擢されてからは、管理職道まっしぐら、日本・NY・アジアでのビジネス経験を持つ。「脱サラして、起業!」という思いをひっそり暖めており、リーマンショック時を機に、香港で自身の会社経営を実現。4年間の起業人生活の後、「50代の金融復帰・転職なんてまず無理でしょう!」と言われているこのご時世に、畑を飛び越えて(業務畑からコンプライアンス畑に)めでたく転職を成功させた珍しい人種でもある。中学3年で親の仕事の関係上、初めて海外デビューをした頃まったく話せなかった英語が今では日本語よりも得意になるほど。休日は山歩きを楽しむどこにでもいる山おばさん(山ガールと言いたいとこだが。。。)。七転び八起きをモットーに、2児のシングルマザーとして家庭と管理職の両立をしながら、女性が女性らしく働けるようリアルな現場を暴露、管理職道ノウハウを発信中。

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