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ななよづきのキャリア相談室

ビジネスパーソンとして成長できる瞬間2016.12.13


世の中が大きく変化している昨今、ビジネスパーソンとして、この変化の波に対応していかなくてはなりません。対応出来ない企業、人材は市場に淘汰されてしまうのです。大きな変化とは、例えば通信手段。1980年代前半では、まだ海外との通信手段は、テレックスでした。それを知らない人の方が多くなっています。その後、FAXになり、そして今はeメールです。チャット機能(テキスト・メッセージ・チェイン)です。そのため、外資系企業では英語でのeメール、チャットは当たり前で、リアルタイムでコミュニケーションを取らなければなりません。しかも瞬時に対応出来る英語力が不可欠になっています。
今回は、世の中の大きな変化に対応すべく、私たち自身のビジネスパーソンとしての成長をどう考えていけばよいか、大きく成長している人材を例にして考えてみたいと思っています。

成功、成長するための条件とは?


私も外資系企業で長年間勤務し、そのうち経営責任を持つ立場に数年就いていました。その間、成長し、成功を収めている人達を見て来て、ある共通点があるのに気が付きました。それは簡単にまとめると3つです。

➀ 常に一定の目標を持つ

➁ 学ぶ姿勢を持つ、基本は、「英語」「簿記」「IT」

➂ プロ意識を持つ

まとめてしまうと、当たり前のことばかりかもしれません。少し丁寧に説明していきましょう。


➀常に一定の目標を持つ

まず、「➀常に一定の目標を持つ」ですが、目標のない企業はありません。毎年新しい目標が企業目標として立案され、それを達成するために、各部門で部門目標が立案され、それを達成するために個人目標が立案されます。年間目標を更に、四半期ごと、毎月ごとの目標に落とし込み、その目標を達成するために何をどうしたらいいのかをプランニングし、具体的に動き、成果(結果)を分析し、それをもとに動くという、PDCA (Plan、Do、Check、Action)のマネジメント・サイクルを回して行きます。こうして、努力を重ね、一定の目標を達成していると、上位のマネジメントは必ず見ていてくれるものです。私のいた外資系企業では、Management by Challengeという企業風土がありました。常に高い目標を掲げ、それに挑戦していくという風土です。成果がでない事業部門は当然淘汰されていきます。そういう厳しさはあります。しかし、そうした高い目標を達成する中で、成功体験を積むことが出来ます。これは貴重な経験になります。


➁学ぶ姿勢を持つ、基本は、「英語」「簿記」「IT」

次に、「学ぶ姿勢を持つ、基本は英語、簿記、IT」ですが、その分野で必要な専門知識は当然ですが、基本となる、英語力、しかも、読み、書き、聞き、話すという4技能をバランスよく習得する必要があります。弱い所は強化する必要があります。日本人は読み、書きは出来るが、聞く、話すは弱いとよく言われますが、外資系企業で働くとなると、朝出勤すれば、英語のeメールが1日少ない時で20件、多い時は50件以上入っている時もあります。瞬時に読んで内容を掴み、対応、返信をすぐ書く必要があります。1つのメールの返信に多くの時間は使えません。短いものなら5分もかけずに書けなくてはなりません。こうしたスピード感を持って読み、書く英語力を持つ人材は少ないのが実情です。最近はこうしたeメールに加えて、「チャット」でのコミュニケーションも必須になっています。瞬時に返信を英語で書かなくてはなりません。つまり、会話のスピードで英語を書く必要が出てきたということです。辞書をじっくり引いて書くなどということは出来ないのです。

簿記の知識も必須です。自分の業務が経理でなくとも、簿記の知識があるかないかで、利益に対する考え方が違ってきます。自分の業務と関係がないということで簿記を学ばないと、あとで困ることになります。ITの知識とは、専門知識というよりは、パソコンの基本操作に習熟しようということです。文書ソフト、表計算ソフト、プレゼン用ソフトの3つは必須です。


➂プロ意識を持とう

最後に、「➂プロ意識を持とう」です。ここでは、ビジネスパーソンの成長事例をご紹介しながら説明したいと思います。

 

A事業部では、営業部門、製造部門、技術部門、総務・人事部門、経理部門という5つの部門で従来運営されていました。また部門ごとに、部長職、課長職、主任、一般社員というピラミッド型組織でした。海外生産の流れで、価格競争の激しい汎用製品は海外移管され、日本の組織強化が課題となってきました。その時に、総務・人事・経理を一貫して、管理部という形にして、部長、課長、主任、一般というピラミッド階層を出来るだけフラットな階層にするには、総務・人事・経理に精通し、一人で管理・運営できるプロが必要でした。A事業部内にはそれが出来る人材がいなかったため、他のS事業部にいた経理課長(女性)に来てもらうことになったのです。その経理課長は経理の専門家だけでなく、総務・人事の経験もあったのです。しかも一般社員からスタートしているため、実務経験もあり、課長職から部長職になり、利益計画作成にも関与し、組織強化の大きな貢献をしました。英語力も仕事をこなしながら、更に社外の英語学校に通い、現在も更に税務、英語の研鑽をしています。

 

こうした例からもわかるように、一生懸命に頑張り実績を積み重ねていると、どこかで正しく評価してくれるマネジメントが見ていて、チャンスが生まれるということです。そうしたチャンスをモノにするためには、日頃から「学ぶ姿勢」が大切だということです。そうしたプロ意識が成功するための条件となるということです。そうしたチャンスは必ず訪れます。その時にチャンスを逃さないように、自分自身の成長戦略を持ち、具体的に動くことです。

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この記事の筆者

ななよづき

現在40代ど真ん中の1児のママワーカー。
外資系の企業を渡り歩き続け、ママ業本気、ビジネス超本気の人生を過ごす。企業人事の枠を超え現在は人事コンサルタントとして独立。常成長し続ける組織を作るために、中小企業から大手企業まで幅広く支援を行い、近年はダイバーシティー推進にも注力。『働く』に男性も女性もパパもママも関係ないを信条に日々活動。

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