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ななよづきのキャリア相談室

自宅で学習できる?できない?いつやる?2016.11.29


電車に乗っていると、ビジネススクールや英会話の広告、よく見かけます。会社に入る前の事前研修から、入社後の様々な研修等、会社に入ってからも勉強は必須です。社内での勉強に加えて、自分のスキル向上のために社外のスクールで勉強と学習形態は様々のようです。「そんなにみんな勉強しているのか」という素朴な疑問が浮かびます。今回は、ビジネスパーソンの学習法について紹介します。

学習は絶対必要


「ワーキングパーソン調査2014」(リクルートワークス研究所)によると、「現在の仕事に関する専門知識」、「仕事全般についての知識・ノウハウ」等、多くの人が知識やスキルを習得しているようです。学習活動に費やしている時間も正社員の1週間の平均学習時間は3.7時間であり、年齢が上がるにつれて平均時間も長くなる傾向が見られます。業務委託では3割弱が1週間に10時間以上学習をしており、平均学習時間は6.2時間となっています。ビジネスパーソンの学習というと、資格取得が多いようです。そうしたビジネススクールに通学して学習するだけでなく、予習・復習・テスト(模擬試験)対策のために学校以外での自宅等での学習が必須です。

 

自宅で学習できる?できない?


自宅で学習できるかという問いは、正直な話、人によると思います。ただ、大手の資格予備校の自習室は、毎週土曜日、日曜日は満室です。中には朝一番に入って席を確保し、夜まで勉強している方もいるほどです。やはり、自宅での学習よりは、多くの人が学習している環境の中で、「この一瞬も勉強している人がいるのだから、私も勉強しなくては」という、良い意味でのプレッシャーを自分に与えるのは効果があるようです。私はカフェ派でしたが、静かな環境がいいということで図書館で勉強している人もいました。自分の勉強場所が見つかっていない人は、まず固定の勉強部屋を持ちましょう。

いつやる?


私の元部下の女性で、早朝に起床し、出社前に毎日TOEIC(英語テスト)の模擬試験120分を1セット解いて、会社の昼休みに答え合わせをして、自宅に戻ってもう1セット(120分)模擬試験を必ずやっている方がいます。通勤途中でも新書サイズのTOEIC問題集を利用してコツコツ学習しています。一度、彼女の学習ノートを見せてもらったことがありますが、大学ノートに裏に付箋(裏にはがれるノリが一部に塗布されたもの)に注意すべき事項が書かれています。その付箋で一杯です。そうしたノートはもう5冊を越えたとか。これ以外にも問題集の英文パッセージを音読したりしているそうです。こうした彼女の努力の結晶は、TOEIC990点(満点)を10回連続して獲得していることに立派に現れています。彼女は自宅学習派です。

 

また、こちらも女性ですが、税理士の国家資格を目指している方ですが、すでに4科目合格で、あと1科目合格すれば、税理士資格が取得出来るところまで来ています。税理士は科目合格制度があります。国家試験は年1回ですので、5科目全合格のケースは少なく、毎年1科目から数科目合格して、全5科目合格というケースが多いようです。彼女はスクールに通い、毎日少しの時間を見つけては、テキストや自分でまとめたノートで勉強しています。また休みの日はスクールの自習室で、理論の記述を集中してやっています。当然、試験ですので、制限時間があります。時間との戦いです。彼女の記述したノート、メモを見せてもらったことがありますが、A4サイズの解答用紙が書かれた文字で一杯、「すごい」のひと言です。やはり、こうした努力の結果が、4科目合格に繋がっているのでしょう。練習、努力は裏切りません。

 


これまで、女性二人の具体的学習事例をご紹介して来ました。一日24時間は誰にでも平等です。その24時間をどう使うか。そこにすべてがあります。私はビジネス英語のパーソナルコーチもしていますが、上達する生徒に共通して言えることは、やはりコツコツ勉強していることです。間違っても、「聞くだけで英会話が出来るようになる」とか、「毎日15分、3ヶ月でペラペラ」といった誇大広告には耳をかさず、ちょっとしたすき間時間を利用して勉強しています。5分あったら、単語ノートを覚える、10分あったら、ラジオ英会話テキストのスキットを暗唱する等、ちょっとしたすき間時間を活用しています。私がいつも、「英語の勉強は、勉強した後に頭の中に英語が残っていなければ、それは英語の勉強ではない」と口癖のように言っていますので、英語のインプット、アウトプットに余念がありません。

 

要は、学習のための時間をどう捻出し、目標を達成するかです。この一瞬も勉強している人たちがいるのです。今年の初めに立てた目標は達成出来ていますか。毎年同じ目標の更新にしないようにしましょう。さあ、具体的に動いてみませんか。練習、学習は決してあなたを裏切りません。

 

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この記事の筆者

ななよづき

現在40代ど真ん中の1児のママワーカー。
外資系の企業を渡り歩き続け、ママ業本気、ビジネス超本気の人生を過ごす。企業人事の枠を超え現在は人事コンサルタントとして独立。常成長し続ける組織を作るために、中小企業から大手企業まで幅広く支援を行い、近年はダイバーシティー推進にも注力。『働く』に男性も女性もパパもママも関係ないを信条に日々活動。

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