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ななよづきのキャリア相談室

部下を成長させるための3つの行動2016.10.04

 

「部下を持つ」とても強い響きですが、部下を持つようになると、これまで上司とのの関係に悩んでいた以上に深い悩みに変わります。私も、チームのマネジメントを行う際に頭を悩ませてきました。チームとして成功を勝ち取るには、個人の成長が不可欠なのは誰しもが理解しているところだと思います。今回は、私の元部下・後輩に、厚かましくも『自分を成長させた私(上司)の行動』に関してきいてみて、これだ!と思う3つの行動に関してご紹介します。

 

勇気ある定時離脱!

 

部下がいるのに定時で帰る、なんて出来ませんよね。その気持ちはわかりますが、なぜできないのでしょうか。どこかに心配という感情があるからではないでしょうか。何か問題が発生したときの初期消火や、可能な限り相談を受けたいと思っていませんか。いつもチームのことを考えていて、みんなに寄り添っているそんな愛にあふれる上司像にあこがれを抱いていませんか。あなた自身、あなたの上司はずっと席にいませんか?私は、ズバッと定時で帰ります。子供のお迎えに行くという大事なミッションもありましたが、それがなくても私は帰ります。私の中では、『ずっと席にいる上司=いつでも相談できる上司』になってしまうと考えています。何だ、普通じゃないかと思いますか?この表現を、ポジティブなものと捉えますか?ネガティブなものと捉えますか?私はネガティブに捉えます。10時間席にいる上司だとすると相談できる時間も10時間ありますが、席に1日のうち1時間しかいない上司だとどうでしょう。その1時間で相談事をまとめてするようになるでしょう。席に長くいればいるほど、報連相の濃度が薄くなりますし、業務の組み立てがその分弱くなります。私は、18時に席を立ちます。そのため、18時までに相談しなければいけないことを、時間を逆算して組み立てて部下が業務設計を立てるようになります。いつまでも席にいて、何時に帰るかわからない上司だとお尻を気にしない業務設計を立てる部下が増えるのかもしれません。色々気になることはあると思いますが、勇気をもって定時で帰ってみましょう。

 

席まで出向こう

 

次に、あなたのチームは誰が一番席を立ちますか。タバコに行く人はもちろんですが、部下があなたのところに相談に来ることが多くないでしょうか。一方で、あなたからの依頼はメールベースになっていないでしょうか。私は、頻繁に席を立ちます。落ち着きがない人と遠目には映るかもしれません。それでも私は席を立って部下の席まで行きます。どんな些細な依頼も必ず声をかけます。「お疲れ様!今いいかな?」から、コミュニケーションを取ります。メールだと表情が分からないため、その時点の業務量や対応できそうな時間の把握ができにくいため適量な依頼ができません。また、こちらからの依頼だけでなく、その場で別件の相談を受けることもできます。これも報連相の頻度を保つことができます。確かに、いつ上司が席まで来るかわからない緊張感はあるでしょうが、何を話しかけられても大丈夫なようにタスク管理ができるようになります。多忙なときにメール中心の確認になったり、営業職などは席にいることも少ないのでなかなか難しいかもしれませんが、部下からすると上司の温度感も知りたいところだと思います。チームのコミュニケーション量も間違いなく増えるので是非、席を立って部下の元へおしゃべりをしに行きましょう。

 

ミーティングの議事は自分で取ろう

 

チームミーティングの議事は誰がとっていますか。入社歴の一番浅いスタッフがとっていませんか。私は、ミーティングルームのモニターに映しながらゴリゴリ、パチパチ議事を打ち込みます。若手にまとめる能力を付けさせ、タイピング能力を強化したい気持ちはわかりますが、それでも私が議事を取ります。なぜか。ミーティングの出席経験が一番あり、ミーティングの趣旨、方向性を理解しているミーティングマスターだからです。議事を取る人間は、間違いなく発言が減りますし、タイピングが遅いとミーティングの進行が遅くなり集中力がなくなります。私がタイピングすることにより、皆が発言に気を使います。というのは冗談めいた書き方ですが、意見をしっかりまとめて発言してくれるのでダラダラ話す部下が減っていき15分~30分あれば通常60分くらいの内容を詰めていくことができるようになります。当然アジェンダ等も作成し事前に共有することが前提としてありますが、手ぶらでミーティングに参加する人間が一瞬でいなくなります。部下を育てるということとは違うメリットとして意味不明な議事録が届くこともなくなるのでストレスも減ります。最後は余談ですが、議事を自分で取ることもたまにはいいのではないでしょうか。

 

今回は、3つの行動としてご紹介しましたが、チーム運営を行う上で、報連相の徹底、コミュニケーション量の担保、業務理解という3点は特に注力したいポイントではないでしょうか。その3つをバランスよく取り入れるために3つのうちどれか1つだけでも取り入れていただけるといいかと思います。

 

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この記事の筆者

ななよづき

現在40代ど真ん中の1児のママワーカー。
外資系の企業を渡り歩き続け、ママ業本気、ビジネス超本気の人生を過ごす。企業人事の枠を超え現在は人事コンサルタントとして独立。常成長し続ける組織を作るために、中小企業から大手企業まで幅広く支援を行い、近年はダイバーシティー推進にも注力。『働く』に男性も女性もパパもママも関係ないを信条に日々活動。

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