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【ワールドカップ特集!】ザッケローニ監督に学ぶ、チーム力を高めるマネジメント術2014.06.18

(Photo :Catania-Juventus(1-1) by calciocatania)

いよいよ開幕したFIFAワールドカップ(W杯)ブラジル大会。前回大会(南アフリカ大会)から4年間で確実に実力アップを図ってきた日本代表の活躍が楽しみです。世界で活躍する日本人プレイヤーが増えていることも、実力アップの要因と言えるでしょうが、彼らの実力を最大限に引き出してチーム力としてまとめ上げたアルベルト・ザッケローニ監督のチームマネジメント術も効果を上げているようです。 ではいったい、ザッケローニ監督が行っているマネジメント術とはどのようなものでしょうか。そこには、強いチーム力(組織力)が求められる現代のビジネスの現場にも生かせるヒントがあるはずです。 

最後まで粘り強く闘うチームに変貌した日本代表

過去の日本代表の試合を振り返ってみると、終了間際に点を入れられて勝利を逃すという残念なシーンを幾度となく見てきました。しかし、W杯開催直前に行われた2つの親善試合では、いずれも前半はリードを許すも後半に得点を重ねて逆転勝利を納めるという、最後まで粘り強く戦う姿を見せました。

また、本大会前最後の試合となったザンビア戦では、後半で逆転した後に再び同点に追いつかれながらも、ロスタイムに追加ゴールを決めるなど、この4年間で明らかに成長したことを私たちに印象づけてくれました。

このように、最後まであきらめずにすべての選手が高いモチベーションを維持して戦うチームに変貌させるために、ザッケローニ監督が行ってきたことは、「個人」と向き合うことだったのです。

選手に自信を持たせることがモチベーション維持に繋がる

ザッケローニ監督が就任当初に見抜いたのは、代表メンバーの自信のなさでした。そのことが試合終了までモチベーションを維持することができない原因であることに気が付いたのです。そこで彼は、技術面や戦術面の指導だけでなく「君のアイデアと技術は世界トップレベルの選手にも引けをとらない」「トップレベルのプレイヤーはすべて身体が大きいわけではない。君にもできる」などといった、メンタル面でのアドバイスも積極的に取り入れるようにしました。

それはレギュラーメンバーに限らず、試合に出られるかどうかわからない控えの選手についても、いざというときに力を発揮できるように、メンタル面でのアドバイスを欠かさないということでした。その結果ともいえるのが、先のザンビア戦です。ロスタイムに交代した控えの選手が放った絶妙なパスが、劇的なゴールに結び付きました。

自信というのは、「自分はなんでもできる!」と思い込むことではなく、「自分は何ができ、何ができない」ということを客観的に知り、「これなら絶対に負けない」というものを見つけ出すことから生まれます。これまで世界で活躍する選手たちを間近に見てきたザッケローニ監督だからこそ、日本代表選手たちの個々の能力や性格を客観的に分析してそれぞれの役割を見つけ出し、「君の役割はこれだ」「これは君の役割ではない。他のメンバーに任せるべきだ」といった、選手たちの自信につながる具体的なアドバイスを与えることができたのでしょう。

選手に自信を持たせることがモチベーション維持に繋がる
個々の選手に向き合うことが結果的にチーム力を高める

ザッケローニ監督は日頃から、練習が終わってロッカールームへ戻る選手たちを捕まえてはいろいろと話しかけています。就任当初はこのような光景が珍しいと、日本の記者たちからよく質問されたそうです。これについて彼は、「おそらく日本ではサッカーに限らず、リーダーは個人にではなく組織全体に話をすることの方が多いから、(記者たちは)私のやり方に驚いたのだろう」と語っています。

確かに日本では、経営陣に名を連ねる役職者が従業員の一人ひとりに話しかけることは珍しいといえるでしょう。しかし、ザッケローニ監督は違います。「個人と向き合った先に答えがある」と考える彼は、選手が困っていないか、迷っていないかを常に観察し、察知したときにはじっくりと向き合う。そうすることで選手の課題をともにクリアしていくことができ、ひいては選手の最高のポテンシャルを引き出すことができるというのです。

個人の抱える問題を、その個人だけに抱え込ませずに共有していくことで、問題を解決に導き、結果的にチーム全体の力を向上させていくというわけです。

また、ザッケローニ監督が各メンバーとコミュニケーションをとる理由は、メンタル面の強化するためだけではありません。「日本人は自分に課せられた役割を明確にしてもらいたいと思っている」というザッケローニ監督は、チームが掲げる目標のために、その人が果たすべき役割を与え、その理由を伝え、さらにその先にあるメリットをきちんと話しているそうです。役割を与えられ、それに納得できれば、選手は自分のすべきことが明確になり、パフォーマンスが一段階上がるというのです。

個々の選手に向き合うことが結果的にチーム力を高める
まとめ

日本のリーダーは自分自身が多くの仕事を抱え込んでしまい、チームを構成するメンバーと個別に向き合う時間などとれないというケースも多々見られます。ザッケローニ監督のチームマネジメント術が教えているのは、できるかぎり自分の仕事をチームのメンバーに任せるようにし、そうしてできた時間の多くを個々のメンバーとのコミュニケーションに使うことだと言えます。

この2014年ブラジルワールドカップという大きな舞台で、ザッケローニ監督の4年間が勝利という最高の形で昇華されることを期待したいですね。

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