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鈴木美加子のグローバル人材塾

キャリアの方向性をルミナで考える(実例39)2022.04.26


元・外資系人事部長、現グローバル人材育成家の鈴木美加子です。本日は、キャリアの方向性を考えている方のご相談について、アセスメントツール「ルミナ」を使って解説します。

*この記事は本人の了承の元に書かれています。

今回の相談者・足立さんは、外資系メーカーのマーケティングでリサーチャーをされている35歳の男性です。今の仕事は好きですが、時々マーケで企画をしている人たちを羨ましく思うことがあり、配置替えをリクエストするかどうか悩んでいます。英語はTOEIC840点です。

足立さんの圧倒的な強みは96%、100人並んだ時に前から5番目に並んでいる細かいことが得意な青と、人間重視の緑です。マーケティング・リサーチの仕事は、データ重視で細部に注意が行くことが重要なので、足立さんに向いている適職です。もちろん、マーケティングの企画職に向いているかについては、もっと詳しいデータを検証する必要があります。



次に足立さんのマンダラを見てみましょう。黄色(ビジョン重視)と外向性のスコアが低い以外は見事にさまざまな資質をお持ちです。さまざまとは具体的に、「堅実(細かいことが得意)・内向的・人間重視・直感重視・結果重視・規律重視」になります。

一方、「ビジョン重視と外交的」のスコアが低いです。ビジョン重視を支えているのは「概念的・想像力豊か・革新的」などで、これらのスコアの水準によっては、マーケティングの企画職には向かないことになります。ほとんど全ての資質を持っている恵まれた人材が、自分の弱みで勝負することになるからです。


次の図は、8個の指標のバランスを文字の大きさで表しています。このページに出現し得る最大のフォントなのが「内向的」。大勢の人と常に関わりたいタイプでないことが、明らかです。マーケティング・リサーチの仕事は単独で行うことができるので、本人にとって精神的に楽なはず。一方マーケの企画職は、他部署との連携や本社とやり合うなど、比べると遥かに多くの人と関わることになります。内向性が疲れないか心配です。



さらに詳細のデータを見ることで、マーケの企画職ではなくリサーチ職の方が強みを発揮できることがわかります。企画には欠かせない「想像力豊かと革新的」のスコアが低いのです。100人並んだ時に後ろから数えた方が早い資質を、たくさん使う職業に移ることは得策ではありません。

足立さんは、企画に移りたい気持ちは漠然とした「憧れ」から来ていて、自分に向いている職業ではないことに納得
されました。強みを活かすことがキャリアの成功に結びつきやすいと理解し腑に落ちたので、迷うことなくマーケティング・リサーチの仕事を極め専門家を目指すことになりました。


キャリアの方向性を迷っている時は、ルミナ・スパークで強みの棚卸しをして、現職に感じる違和感の原因を理解して新しい道を探すのが早道です。GW中に振り返りをしてみたい方は、こちらをご覧ください。

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

 

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