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鈴木美加子のグローバル人材塾

人を動かす、気配りの英語表現2021.10.05


元・外資系人事部長、現グローバル人材育成家の鈴木美加子です。本日は、中級以上の英語力を持つ方にお勧めの英語本をご紹介します。

それなりに英語力はあるけれど帰国子女でない多くの人にとって、難しい状況を英語で切り抜けるのは大変です。気をつけないと、なまじ英語力があって表現できるので、ストレートに言い過ぎてしまいます。

難しい状況とは、

◆  仕事や依頼や誘いを断る
◆  よくない知らせを断る
◆  無理な条件の提示に対応する
◆  注意する
◆  お悔やみの言葉を述べる
◆  感情的になっている人に対応する
  などなど。

母国語でも簡単ではない状況を英語で対応するのは、骨が折れます。

例えば、「お悔やみの言葉」ですが、私はよく考えるといつもワンパターンで、
Please accept my sincere condolences. を使っています。

一度、誰かのEmailの真似をしてMy thoughts are with you and your family at this difficult time. と言おうとしました。自分の身になっていなかったせいか、最後の “at this difficult time”が出て来なくなり、そこで切れば良かったのに思い出そうとして、やり取りがギクシャクした最悪の思い出があります。お悔やみを伝えたい場で、心を込めてスムーズに言えない言葉を持ち出すものではありませんね。それ以来、辛い思いをされている方を傷つけることが怖くて、自分のワンパターンに戻りました。

本には、「こんなにたくさん言い方があるんだ」と驚くほど、たくさんのフレーズが出てきます。
 
短いものでは、

I’m sorry for your loss.
I’m thinking of you.

少し上級だと、

We were very sad to hear of Daniel’s passing.
She holds a special place in my heart.

など。  

また非ネイティブには有難い、避けた方が良い表現も出ています。

I know how you feel.

亡くなった方との関係性は特別なもので、相手の気持ちを完全にわかることはできないので、この表現は相手の立場に立ったものではありませんと説明されています。私、この表現使ったことあります(苦)。両親を亡くしており、親を失くす心の苦しさはわかっているつもりで使ってしまいましたが、言われてみれば不適切でした。

流れてくる英語を理解し文章を読んで理解できることと、自分の口から話せること・Emailで書けることは別問題です。TOEIC700点以上の英語力はあるけれど、センシティブな状況を英語で切り抜けることが難しい方にお勧めします。私のClubhouseの朝活でもテキストとして使っていて、自信を持ってお勧めできます。

「人を動かす、気配りの英語表現」

人を動かす、気配りの英語表現

マヤ・バーダマン著
Japan Times出版

ビジネスで誰もが直面したことのあるセンシティブな場面を26シーン取り上げます。相手のことを尊重しつつ、自分の意見を相手に上手く伝えるにはどうしたらいいのか。効果的なアプローチを提案し、各アプローチにピッタリの英語表現を紹介します。

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

 

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