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鈴木美加子のグローバル人材塾

短くなっていく英文履歴書の長さ2021.04.13

元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。本日のテーマは英文履歴書の長さについてです。

拙著「やっぱり外資系!がいい人の必勝転職AtoZ」を2019年に出版した際、適正な英文履歴書の長さは基本2ページ、20年以上キャリアがある方で3ページと書きました。2021年はまだそれで大丈夫ですが、GAFAを除く全ての企業で、「英文履歴書は2ページ以内」を求められる日が来るような気がします。

YouTube動画でも20分もあると、よほど面白くない限り離脱されるか、Z世代が倍速で再生する「もっと早く」「時間を無駄にしたくない」昨今、大量の英文履歴書をスクリーニングする際も、長い英文履歴書は敬遠される傾向が強まっています。

ちなみにGAFAは1ページがスタンダードです。慣れるまで「新卒でない人の経歴をどうやって1ページに収めるのだろう?」と抵抗ありましたが、数人の履歴書を拝見しているうちに、1ページにまとめるメリットを理解しました。「求人の必須条件を満たしているか、すぐわかる」のが採用側のメリットです。今のGAFAは候補者が殺到してよりどりみどり状態。長い英文履歴書をスクリーニングするのは大変な労力ですが、1ページだと実績がはっきりして書類選考を通すべきどうか、良くも悪くも一瞥でわかってしまいます。

同じ論理が全ての会社にも通用します。長さは1ページでなくて良いですが、応募先求人の必須条件を網羅しているか、求人に合わせて微調整した英文履歴書を用意してください。経歴を棚卸しして、一般的などこにでも提出できる英文履歴書を作成すると、ほとんどの方が安心してそのままの状態で提出します。これは得策ではありませんし、英文履歴書が長くなりがちです。

例えば、候補者がマーケティング専門だとします。たまたまBtoB(法人向け)、BtoC(一般消費者向け)両方の経験があります。A社の求人はBtoBのポジションです。B社の求人はBtoCの専門家を探しています。2社に同じ履歴書を出したら、どちらも通らないかもしれません。A社に出す英文履歴書にはBtoBの実績を膨らませて記入し、BtoCの経験を薄く書くのが正解です。求められていない経歴を長々と書いても意味がありません。B社に提出する英文歴書は全く反対で、求められているBtoCの経歴をしっかり記載する必要があります。

上記の作業をしていると、自然と英文履歴書は短くなります。このポジションに不要と思える箇所を削除、もしくは短く1行で表すようになるからです。現在、コロナで時代は買い手市場。採用担当の目に留まりやすいように、候補者ができる工夫はぜひしたいです。 自分がこれまで歩いてきた道が職歴なので、膨らませたり短くしたりメリハリをつけることには勇気がいるかもしれません。もともと採用する側は、直近10年を重要視して新卒時代の経歴をよく読むことはしません。(一度も転職されていない方は例外です。) 外資系は即戦力を求めているので、そんな昔のことはともかく、「最近はどこで何をしてきたのか」が関心事です。記述が1行で構わないのは新卒時代についてです。現職とその前の記述が薄いのはアピール力が足りない英文履歴書になります。たまたま直近の2社ともに社歴が短い場合でも、なんとか実績を捻り出して欲しいです。

私がこれまでに受け取った英文履歴書の最長は16ページです。企業人事時代で、私はその履歴書を読まずに書類選考を通しませんでした。「まとめる力がない」「相手の立場(この場合は履歴書を読む側)を想像する力が無さすぎる」が理由です。次に長かったのは9ページの方。英文履歴書の添削をお仕事で頼まれたので、もちろん読みましたが3ページにする作業が大変でした。3回くらい読まないと、どの職務記述が重要なのかが理解できなかったからです。

さすがに9ページの英文履歴書を提出する方はおられないと思いますが、3ページが読む側の限界ですので、それ以上にならないように注意してください。採用する側は、候補者のライフストーリーに興味はありません。ひとえに、求人の必須項目をどのくらい満しているか、即戦力ある候補者なのかが知りたいのです。今回の求人と関係ない箇所は、サクサク削除する勇気と判断力が求められます。

現在、企業が候補者に求めらる英文履歴書の長さはスタンダード2ページ、どんなに長くても3ページですが、いずれ2ページになる日が来るでしょう。GAFAは現在すでに1ページです。作成した英文歴書を客観的によく眺めて、求人ポジションの必須項目を満たしているかどうか確認して提出することをお勧めします。

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

 

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