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鈴木美加子のグローバル人材塾

英語での面接、一番気をつけたいことは何か2019.11.05


元・外資系人事部長、現グローバル・キャリア・カウンセラーの鈴木美加子です。秋の転職シーズンを迎えて、英語での模擬面接リクエストが数件続きました。そこで本日は、「英語での面接で最も大切なものは何か」をテーマにします。


英語での面接に臨むに当たり、一番気をつけたいのは「自信があるように見せる」ことです。英語に自信がある人でも、面接となれば緊張するのが普通です。外国語で採用面接を受けるのは簡単なことではないからです。ましてや、英語初心者・中級者の候補者になると、以下のように自信のないサインを見せてしまうことが多いです。

  • ・面接官とアイコンタクトが取れない
  • ・英単語やフレーズを探すたびに上の方を見てしまう
  • ・少し横坐りで正面を向いていない
  • ・上半身が左右に揺れて落ち着きがない


英語はアサーティブな文化圏なので、「自信があるように見える」ことは非常に重要です。心の中では緊張していたとしても、とりあえずハッタリでも良いのでアサーティブに見える必要があるのです。


緊張しないと言うのは簡単ですが、実行するのは難しいかもしれません。具体的に候補者ができることを挙げます。

想定質問を考える


まずは、想定質問を考えることです。どんなことを聞かれそうか、履歴書のどこを突っ込まれそうかを想像し、答えも英語で考えておきます。もし、そのまま聞いてもらえなくても何とかアレンジして切り抜けましょう。この時、自分が考えた英語のシナリオにこだわりすぎると、それを思い出せなくなった時にパニックを起こすので、全く同じでなくても良いと割り切ることも大切です。

 

アイコンタクト


二つめはアイコンタクトです。英語に自信がないとアイコンタクトが薄くなりがちなので、こちらも注意してください。この頃は、特に海外との面接にAIが導入されることがあります。ZOOMを繋いだら面接官は座っておらず、字幕に流れる質問に対して答える形式です。誰もいない方が気楽なように思えますが、候補者である自分の様子がビデオ録画されているとわかりながら、スクリーンに向かって外国語で話し続けるのはなかなか大変です。目が泳いでいるのはAIにすぐわかり、英語圏の文化的には「自信がない」と判断されるでしょう。スクリーンのある一点を面接官の顔と思って、なるべく自然に見続けるのがコツです。

posture(姿勢)/ボディランゲージ


三つめに、posture(姿勢)/ボディランゲージは重要です。


英語での面接ではもちろん質問に対する答えが大切ですが、見た目が9割と言われるように、姿勢やボディランゲージが候補者について様々な補足の情報を発信します。以下に、自信があるように見える/見えない姿勢、ボディランゲージを挙げます。


自信があるように見える : 背筋が伸びている、上半身が揺れない、うつむかない、笑顔が自然に出る


自信が無いように見える : 正面を向いて座っていない、背中が丸くなっている、上半身が左右に揺れる、無愛想、極度に緊張している


腕を組むのはどちらに見えると思いますか?  このボディランゲージは、実は自信がないことの表れとされています。強いように見えて虚勢を張っているというわけです。日常で腕組みをする癖がある方は直しておきましょう。


最後に、エイミー・カディがTEDで「ボディランゲージが人を作る」について講演し、1700万回再生されているYouTube動画をご紹介します。(日本語の字幕つきバージョン)

自信があるように見える姿勢/ボディランゲージを習慣化することで、人は本当に自信があると感じられる状態になるという内容です。面接の前に、トイレや自分の部屋で数分「自信があるポーズ」をやるだけで心理的に大きく変わると説明しています。


英語での面接では「自信があるように見せる」ことが必要です。想定質問を考えて答えを用意する、特にアイコンタクトに気をつける、自信ありげに見える姿勢/ボディランゲージから外れないよう注意して、英語での面接に臨んでください。人は見た目で判断されることが多いので、どう「見える」かにも注意しましょう。


Good Luck!!

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

 

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