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鈴木美加子のグローバル人材塾

できる社員はスピードが速い2019.09.17


元・外資系人事部長、10,000人を面接したグローバル・キャリア・カウンセラーの鈴木美加子です。本日のテーマは、仕事のスピードです。

 

連休最後の朝、知り合いにお願いのメールを出しました。祝日なので、もちろんすぐ返信があるとは思っていません。本当は、2~3日でお返事がもらえると有り難かったのですが、多忙だと知っていたので「お忙しい中申し訳ありませんが、1週間以内にお返事を頂けたら幸いです」と添えました。…返事はいつ届いたでしょうか? その日の夜です。このスピード感には驚きました。

 

それから、GEの大先輩で1兆円規模の企業のCEOをされている方の、脅威のスピードにビックリしたことがあることを思い出しました。

4人でディナーをすることになり、メッセが飛び交ったのですが、彼にとって大したことでない内容(例えばどのレストランにするかなど)の時にはお返事がありませんが、彼の返信がないと先に進まないときの、短いけれど速いレスには頭がさがる思いでした。「Aでいいと思います。Taku (仮名)」 忙しいので、宛名を打つ時間もないのだと思いますが、内容が端的でとにかくスピードが速い。

 

あとで聞いたら、なるべく早く対応するようにしている理由は2つあるとのこと。まずは、相手が自分の返事待ちでアクションを取れないとその人の時間が無駄になるから。そして、対応を先送りにしていると、やるべきことが積み重なって自分のタスクリストが長くなる一方だからとのことでした。

 

皆さんの仕事のスピードは速いですか? ゆっくりですか?  生まれ持ったスピードもありますし、速くても抜け漏れが多くては困るので一概に決めつけるのは危険ですが、「レスが遅くて仕事のできる人はいない」が、私の信条です。25年間外資系の人事にいて、もろもろゆっくりで、仕事ができる人にお目にかかったことは多分ないです。

 

現在、転職活動中の方も、これからスタートする方も、転職エージェントや企業の採用担当者とコミュニケーションすることになります。なるべく速く返信するように心がけてください。競争が激しいポジションなのにゆったり構えていると、他の候補者に決まってしまうかもしれません。ゆっくりの反応には「やる気」が感じられないというマイナス点もありますので、タイムリーに24時間以内に返信できるように心がけてください。

 

10/4(金)の夜、Daijob.com主催の転職イベント「Daijob Career Fair」が開催されます。たくさんの企業の採用担当者と同じ会場でお話できる貴重な機会です。ここでのカジュアル面談を終えたら、本命企業と思える会社の担当者の方には、すぐお礼のメールを送ってください。ここでもスピードが重要です。

 

私は、17:30-18:20のセミナー「外資に転職できる人は何が違う? 1万人を面接した元・外資系人事部長のホンネ」に登壇します。自分自身の2回の転職失敗談を通して、現在の価値観の確認と、企業文化の見極めに必須の指標3つについてお話します。ぜひお立ち寄りください。

 

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

 

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