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鈴木美加子のグローバル人材塾

キャリアの方向性をルミナで考える(実例7)2019.05.21


元・外資系人事部長、10,000人を面接したグローバル・キャリア・カウンセラーの鈴木美加子です。本日は、「アセスメントツール LUMINA SPARKを使って、キャリアの方向性を考える」シリーズの実践編をご紹介します。

※この記事は、ご本人の了承を得て書かれています。

Aさんは、大手日本企業で品質管理のお仕事をされています。「これが天職!」と思えるほどではありませんが、スペシャリスト志向が高い方なので、専門知識が必要な仕事を気に入っておられます。継続して勉強してきた英語力が、TOEIC800点を越えたので、そろそろ外資系も視野に入れていくかどうか、品質管理の道を進むことで問題ないかどうかを相談にみえました。

まずは適性ですが、Aさんが、品質管理のお仕事をこなせているのは、規律重視と結果重視のスコアが高いからです。決められたルール、プロセス、フレームワークに則ることが得意で、不良品が見つかるというわかりやすい結果が出ることが、いわゆる性に合っているのです。気になるのは、データ重視のスコアが非常に低いことで、本来細かいことや数字は好きではないはずです。いろいろ質問して、データには興味がないことがわかりました。長期的に見て、品質管理を生涯の仕事にするのは得策ではないとご本人も気づかれました。

Aさんの強みを振り返ると、結果重視であることが第一になります。自分の仕事が、売り上げ(数字)、イベントの数など目に見える形で残ることで満足を得られるタイプだということです。ここには挙げていませんが、さらに詳細のデータを見るとセールスが向いているとわかります。品質管理に異動になる前、社内セールスをしていて成績も良かったそうです。

ご自分の中で、営業は専門職ではないと思い込んでらっしゃるところがあり、一生の仕事にはしたくないと感じていたそうです。しかし、本当に優秀なセールスは、明らかに高度な専門職で、誰にでもできる仕事ではないことをお話しました。
次に、どのような商品を扱うのが良いかです。人間重視の軸もAさんには重要なので、人を育成する研修・教材を扱えると総合的な満足度が高くなるという結論に達し、業界の方にお話を聞いてみることになりました。

最後に、外資系に向いているかどうかですが、「向いている」と判断しました。
理由は、論理的に話ができる、物怖じせずに自分をほどよくPRできる、時代の流れを読もうとするアンテナが高いので、M&Aなどがあったとしても生き残れるサバイバル力があると思えるからです。


キャリアの方向性を考える時、「強み」にフォーカスして、「強み」を活かせる道を選ぶことが成功への近道です。転職活動をスタートする前に、まずは自分の「強み」を振り返り、フィーリングで転職して失敗することがないように注意しましょう。

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

 

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