グローバル転職NAVI
元・外資系人事部長、10,000人を面接した鈴木美加子です。2/15(金)の夜、Daijob.comのグローバル人材転職フェア(キャリアフェア)が開催されます。多くの企業の担当者と直接お話ができる貴重な機会です。本日は、参加前に準備して欲しい、自己PRについてお話します。
現在、転職活動中、もしくは比較的すぐ転職活動をスタートしようとしている方は、キャリアフェアにぜひ足を運ぶと良いと思います。ブースの雰囲気や担当の方の接しかたから、企業風土を感じ取ることができます。公式の面接の場ではないので、緊張せずに担当者と話すことが可能です。会社で行う面接ではないからこそ聞ける情報もあります。得ることが多いイベントです。
ここで肝心なのは、その他大勢の中から自分をどう目立たせるかです。企業に直接、転職サイト経由で、またはエージェント経由で英文履歴書を提出する時、提出する側と受け取る側は、大勢 vs 1 の関係であることを忘れがちです。キャリアフェアの場では、それが一目瞭然です。ブースにいる担当者2、3名に対して大勢の候補者が並んでいる光景は、自分をその中で目立たせる必要があることを再認識させてくれます。
「目立たせる」と言っても、芸能事務所の面接ではないので、容姿・服装で変に目立っても意味がありません。大事なのは、経験・スキルを目立たせることです。
そのためにまず必要なことは、自分の略歴を、短く・ロジカルに話せるようにしておくことです。企業で行う面接でも、「簡単に自己紹介をしてください」とか「履歴書を拝見しましたが、ご自分の言葉で、バックグラウンドを説明してくださいますか?」と聞くことが多いです。この質問は、候補者の地頭の良さと論理思考のレベルを試そうとしています。「短く」と言われているのに、ダラダラ長かったり、話がぐるぐる回ったりするようでは、ロジカルではないと判断されてしまいます。
キャリアフェアの場は、個人として面接に呼ばれているのではなく、大勢がブースの前で、自分の番を待っているという状態です。面接する側が一人ひとりに割ける時間には、限りがあります。こう言う場で、自己PRをうまく出来るかどうかは、人材のレベルに直結しますので、細心の注意が必要です。話すことがあまり得意でない方は、事前に練習しておくことをお勧めします。
キャリアが長い方は、10年以上前のことにあまり時間を費やさないように気をつけましょう。面接官が知りたいのは、最近、何をしているかです。
転職活動を始めるにあたって必要なツールになるのが、英文履歴書です。外資の人事に通算25年在籍し、10,000人を面接した経験から、面接官の視点を意識していない履歴書がとても多いと感じています。200人規模以上の会社には人事部があります。一次面接をするのは、人事部です。人事部が、1日に何通の履歴書に目を通しているか考えたことはありますか? どんな英文履歴書でも、提出したらすみずみまで読んでもらえると誤解していませんか?
2/15(金) 17:30 – 18:20 キャリアフェア会場内で、「元・外資系人事部長が語る パワフルな英文履歴書の書き方」と題したセミナーに登壇します。(注:セミナーは英語です)
面接官の立場から見て、よく書けている英文履歴書とは、面接官が「読みやすい」履歴書です。レイアウト、項目を書く順番、経歴にメリハリをどうつけるかなどの基本と、その理由をまずは押さえます。好まれる字体・フォントサイズは何か、趣味はどんな場合に書いた方が有利かなど、細かいハウツーと、なぜそうした方が良いかの理由も説明させていただきます。転職の間に仕事をしていなかった期間が複数回ある場合どうしたら良いかなど、よく聞かれる質問を最後に共有します。
面接官の視点を知りたい方は、ぜひご参加ください。
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日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師
株式会社AT Globe http://atglobe.jp/
強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。