グローバル転職NAVI

キービジュアル キービジュアル

鈴木美加子のグローバル人材塾

転職活動をするならSNSでの発言に気をつける2018.10.02

 

元・外資系人事部長、10,000人を面接したグローバル・キャリア・カウンセラーの鈴木美加子です。先日、友人の人事部長と会食して、大事なことを思い出したので、そのことを本日のテーマとします。

 

友人の転職祝いでランチをした際に、Facebook(FB)のメッセンジャーで連絡がつかないことに話が及び、「まぁ忙しすぎてFBどころじゃないかぁ。だけど、アイコン写真くらいアップすれば? もしかして、アカウント持ってるけど全く使ってないの?」と聞きました。

 

彼女のお返事は、
「私、採用するでしょ、その時のため(に使ってるの)」
「採用って言ったって、上の方の候補者しか会ってないよね?」
「うん、だから、本部長採用の時のアレね」
「あぁ、そうか」

 

皆さん、人事のこの会話、ご理解いただけましたでしょうか? “採用の時のアレ”とは、「人柄チェックのためにSNSを見ること」を指します。安心していただきたいのは、就業時間中にFacebookをやっていないかどうかをチェックしているわけではないということです。発言の内容は、真面目でも遊びオンリーでも全然構いません、個人の自由なので。

 

ただ、人事にとって「語調」は重要です。SNSほど、その方のお人柄が出るものはないからです。ユーモアがあって人を見る目が優しい方、発言に毒が多くネガティブな方、上から目線が多い俺様系など、いくつか記事を拝見すればすぐわかります。ポジションが上であればあるほど、部下に対するコミュニケーション・スタイルに影響すると判断されるので、日頃、ネガティブな毒吐きます系の記事が多い方も、転職活動中だけは気をつけてください。

 

あとは日本語の使い方です。就活生のNGワードは「やばい」「マジ」につきます。たまに使うのは良いですが、ほとんどこれで会話が終わっているSNSを拝見すると、がっかり。品性を疑われるし、この頻度で発信しているということは、普段の会話でも絶対出るので、まぁアウトでしょうね。大人の候補者が、この2ワードを頻繁に使うことはあまりないかもしれませんが、よく口にされている方は要注意です。それ以外にも、差別的な発言を平気でしたり、そもそも書いている日本語のレベルが「??」と思わせる記事をアップしないようお気をつけください。

 

インスタグラムも写真だけのようでいて、ハッシュタグに選ぶ言葉も含め、お人柄が出ますので、転職活動中はいつもより言葉選びを慎重にされてください。

 

1年くらい前でしょうか、元部下と会食をしていて、「ちょっと気になることがあるんですけど、見てもらえないでしょうか?」と言われ、ある候補者のFBを一緒に拝見したことがあります。「公開」で発信されているので、誰でも拝見できるのですが、「うーん、この方、独善的? 自分が絶対正しいって感じがするよね」が私の感想でした。彼女も同じように感じていて、面接で受ける印象とSNS記事から受ける印象にギャップがあることに悩んでいました。候補者はもう一人いるということだったので、そちらにした方が良いのではという結論になりました。

 

SNSは便利で楽しいツールですが、お人柄も品性も現れる怖いメディアでもあります。転職活動中は、限定公開にする、発言に気をつける、もしくは発信しないなど、ご自分のイメージを下げないようにお気をつけください。

 

アセスメントツールLUMINAを使う個別キャリア相談


アセスメントツールLUMINAを使う個別キャリア相談はこちら

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

外資・グローバル企業の求人1万件以上。今すぐ検索!

この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

 

合わせて読みたい

---