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元・外資系人事部長のグローバル人材塾

面接に受からなくてラッキーなこともある2018.07.31


元・外資系人事部長、10,000人を面接した鈴木美加子です。面接で落ちるとガッカリするのは人として当然かもしれませんが、最終的には自分に合う一社とだけご縁があれば良いのです。全ての会社とご縁ある必要は無いことを、私の実体験を元にお伝えしたいと思います。肝心なのは、「次行こう、次」のマインドです。

先週は、応募先企業から連絡が無くても、折れない強い心と題して、転職活動中に心のエネルギーを浪費しない方が良いという記事を書かせていただきました。そうは言っても、面接で落ちたら凹むのが人間なので、本日は、面接で落ちてなんとラッキーだったことかと、しみじみ思った私の体験をシェアさせていただきます。

 

ある時、人事本部長のポジションでY製薬会社の面接を受けました。仕事が面白そうで、自宅から近く車通勤を続けられて、なんとも和モダンなオフィスが気に入り(笑)、この会社に入りたいと強く思いました。面接後、「ご経歴・お人柄は良いのですが、転職が多すぎる」ことが理由で、通らなかった時は自分でも呆れるくらいにガッカリしてしまいました。それでもなんとか気持ちを立て直して転職活動を続け、半年後には違う企業の人事の責任者として転職しました。

 

それからわずか3ヶ月後、つまりはY製薬の面接を受けてから9ヶ月後、日経新聞の一面に「Y製薬買収」の文字が躍りました。買収「したのか」「されたのか」を知りたくて、夢中で先を読みました。答えは、「買収された」でした。「買収された」企業のマネジメント層が仕事を失わずに済むのは、先方の同じポジションの方、例えば私であれば人事本部長の方が、何らかの形でひどく評価されていないという、稀なケースしかないとほぼ相場は決まっています。
 

あのまま晴れてY製薬に転職できていたら、私は転職したばかりの会社で社員に転籍していただいたり、お辞めいただいたりすることに終始し、しかも本人も最後に職を失ったというシナリオになっていたことでしょう。多くのエネルギーを使って転職した末に、他の方を傷つけ自分も傷ついてまた転職活動をしなければならなかったわけで、想像しただけでもぞっとします。


「神様、ありがとうございました。面接に受からなかったことを感謝します」
私の正直な感想です。物事の良し悪しは時が経ってみないとわからないことを、この時に実感し学びました。


そして肝心なことを思い出したのです。面接の時、良いところばかりの会社に思えて舞い上がりましたが、一つだけ気になったことがあったのです。それは、人事本部長の候補者を、最初に面接するのが、なぜ経理本部長なんだろうかということでした。普通は、海外にいるそのポジションのレポート先である人事のメンバー、例えばアジア・パシフィックの人事のトップや本社の人事になるはずなのに、なんだろうと違和感を覚えました。


面接の最中に「違和感」を感じたら、どんなに表面上、良い会社に見えてもそのまま放置したら大変です。必ず理由があるからです。その意味で面接の時に緊張しすぎて、答えることに精一杯で精神的にゆとりがなく、相手が見えない状態なのは非常に危険です。面接は、いわばお見合いです。選ぶのは採用する企業側だけでなく、候補者側でもあるので、どうかお相手を客観的によく見てください。

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル人材プロデューサー/(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガンスタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でも無いが、TOEIC960点をマークし外資系でキャリアアップした自身の経験から、「なぜ」を細かく説明出来るところを強みとする。世人塾の他、グローバル・コミュニケーション、異文化マネジメント、リーダーシップ、組織分析など企業研修を行っている。

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

英語でロジカルに発表・主張できるグローバル人材を一人でも増やし母国を元気にすることをミッションとし、世界で活躍する人材を育てる塾(世人塾)を中心に、法人・個人向けのグローバル人材育成事業を行う。

 

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