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元・外資系人事部長のグローバル人材塾

英文履歴書を書き始める前にご注意ください2018.07.10


元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。7/20(金) 16:30よりAKIBA_SQUARE 秋葉原 UDXにて、Daijob.com社主催のキャリアフェアがあります。候補者10,000人以上を面接してきた経験から、受かる英文履歴書を書き始める前に、気をつけたい重要ポイントについてお話します。

 

日本語の履歴書と英語の履歴書の決定的な差は、英語の場合は完全にフリーフォーマットであるという点です。その分、アピール度を高くすることもできますが、逆に良く考えないで書くと点数が下がるということがあるので要注意です。

 

外資系企業で最初に履歴書を見るのは、ある規模以上の場合、人事部採用セクションのメンバーですが、どのくらいの履歴書が彼ら/彼女達の元に集まるのか考えたことはありますか? 受け取るメールの90%は履歴書です。ご自分を人事の記憶に残し探しやすいようにするためには、メールアドレス、タイトルから見直しが必要です。下記は候補者、石原健太さんが履歴書をメールで送付するときに、どちらが個人の名前と紐付いて記憶されやすいかを示した表です。

 

メールアドレス

Caricom3429@gmail.com

Kenta.Ishihara0321@gmail.com

メール件名

履歴書送付の件

石原健太より:履歴書送付の件

添付書類の名前

履歴書

Kenta.Ishihara CV 07_10_2018

 

左側の状態では、大勢の中に紛れてしまいます。右側で提出できる方は実はあまりいないので「頭がいい」「気がきく」という第一印象を残すことができます。転職活動の間だけ使用するメアドを作成して、自動転送でスマホに飛ばすようにしておけば、新しいメアドが増えることは想像より簡単です。スパムメールを避けるために、ご自分の名前と全く紐付かないメアドをお使いの方もおられると思いますが、次回の転職活動の際にはぜひ実践してください。

 

パワフルな英文履歴書にするためには、「読みやすいか」を常に意識してください。例えば、あなたが法務勤務だとしましょう。フォントサイズ9で法務の専門用語が最初から並んだ6ページの履歴書になっているかもしれません。フォント9は非常に小さい文字で、最初に人事でスクリーニングする方はまだ良いかもしれませんが、二次面接・三次面接と役職の高い方が面接官になるにつれ、老眼で「こんな細かい字は読めない」になりますので気をつけましょう。フォントサイズ11以上を推奨します。

 

自分の履歴書を最初に読むのが人事だとすると、法務の専門用語が最初からどんどん出てくる履歴書は、書いてあることが理解できなくて、候補者が仕事のできる人なのかどうか判断できないことに繋がります。ご自分の専門性は、部署との面接の時に発揮するチャンスがありますので、履歴書を専門家でなくても読めるレベルにすることは重要です。

 

以前、SEの方が書かれたフォントサイズ9、最初から使える言語を羅列してある履歴書に出くわしたことがあります。とにかく読みづらくて、書いてあることがわからないので、いったん横に置きました。ちょうど技術本部長が通りかかったので、”Kさん、この履歴書、どうでしょうか?”と目の前に差し出しました。彼のお返事は、“この人はコミュニケーション能力が無いだろう、パスでいい”でした。”読み手に対する配慮が無さすぎる”が彼の評価です。もしかしたら優秀な方だったのかもしれませんが、現場ではこのような判断がされるので読み手を意識した履歴書を書いてください。

 

履歴書に適切な長さはと言いますと、転職が多い方でも3ページ、経歴10年くらいで2ページが妥当です。前出の6ページは長すぎます。経歴を端的にまとめることができるかどうかで地頭がわかります。採用担当は山のような履歴書をスクリーニングするので、ダラダラと長い履歴書は、正直読み切れないという事情もあります。

 

いよいよ履歴書を書き始めます。最大の注意点は、職歴のところで「何を達成したのか」を具体的にできれば数値化して書くことです。特に、セールスやマーケティング分野の履歴書に、ノルマ達成度106%、プロモーションイベントを1年に8本運営などの記述が無いのは採用担当からするとかなり不思議で、書くべき内容が無いのだろうかと疑いかねません。もちろん、すべての部署のお仕事が数値化できるわけではありません。例えば人事部ですと、採用担当は一年の採用数を書けるでしょうが、給与担当は書く内容に困るかもしれません。プロセスを見直したことは無いか、当然のようではあるけれど一度もミスが無かったことを上司に褒められたことは無いかなど、アピールできそうな項目を探してください。

 

外資への転職活動イコール英文歴書作成ですが、慌てて書き始める前に、有利に立つための準備をしてください。

 

7/20(金)17:30 – 18:20に、「外資系・元人事本部長が語る ~ 外資の実状・受かる面接」と題して登壇させていただきます。1万人以上を面接し、15万通以上の英文履歴書に目を通してきた経験を元にお話させていただきますので、転職をお考えの方はぜひご参加ください。 

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル人材プロデューサー/(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガンスタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でも無いが、TOEIC960点をマークし外資系でキャリアアップした自身の経験から、「なぜ」を細かく説明出来るところを強みとする。世人塾の他、グローバル・コミュニケーション、異文化マネジメント、リーダーシップ、組織分析など企業研修を行っている。

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

英語でロジカルに発表・主張できるグローバル人材を一人でも増やし母国を元気にすることをミッションとし、世界で活躍する人材を育てる塾(世人塾)を中心に、法人・個人向けのグローバル人材育成事業を行う。

 

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