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元・外資系人事部長のグローバル人材塾

転職における会社選び – チェック項目(前編)2018.03.20


元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。4月を前にしているせいか、最近、キャリア・カウンセリングのご依頼が非常に多いです。転職する際には、応募する会社をよく選ぶ必要がありますので、今日は転職における会社選びについてお話します。


一般論で言うとやはり有名な、名前ある企業に勤めたいと思うことが多いかもしれませんが、ご自分に向いている選択かどうかはよく考える必要があります。

会社選びに大切な要素についてお話します。

1.業種


非常に重要な要素です。職種的に業界を出る転職をされない方は良いのですが、例えば人事・経理・法務・秘書・社内ITなど、どの業種にも存在する仕事の場合、安易に選ぶと後で後悔することになります。業種がもたらす違いには、スピード、失敗への寛容度、将来性があると思います。


例えば、外資の金融(特に投資銀行)・IT業界はスピードが命なので、持って生まれた性格がのんびりの方には向きません。おそらく人事の面接官が気がついて、面接が通らないので失敗体験だけを繰り返すことになりがちなので、お気をつけください。


比較して、物づくりをしている会社は、経営を中長期で考えているので、スピードばかり早くてエラーが多いタイプよりは、しっかり着実な方が好まれます。


最もゆっくりなのは製薬業界でしょうか。メガヒットする薬を10年かけて開発するわけなので、物事は比較するとゆっくり決まります。着実であることが求められます。


失敗の寛容度は、スピードが早い企業の方が持ち合わせません。どんどん前に進み勝ち続ける必要があるし、競争も激しいからでしょう。


将来性、変化が激しいこの時代、今から10年、20年先のことを見通すのは難しいですが、少なくとも、AIの進化で仕事がなくなるような業界にいないように、ここはしっかり見極めてください。

2.会社のサイズ


a)50人未満 – 各社員の守備範囲が広く、いろいろな経験を積める可能性がある一方、自分の責任範囲でないこともやらざるを得ないですし、比較的早くキャリアの天井に達する可能性があります。


b)500人未満 – それぞれの部署がやるべき仕事をしています。社内のコミュニケーションが、まぁまぁ取れる限界のように感じます。


c)3,000人以上 – 業界にもよりますが、攻めより安定モードに入っていることが多いです。余計な仕事が降ってこない分、一人一人が担当している分野が狭く、意識しないと潰しのきかない人材になります。社内異動のシステムがある可能性が高いのはプラスです。


例えばで言うと、アジア・パシフィック(以下アジパシ)の本部を東京でGEの先輩方と立ち上げていた時が、上記のa)に該当します。とりあえず、アジパシのヘッドと、人事の責任者と私しかまだいない段階で、「これは人事の仕事ではない」は通用しません。自分でできることは何でもする覚悟が必要でした。いろいろ経験できて楽しかったですが、「ビルの防災訓練」と「郵便物を階下のポストまで取りに行く」は、どうして私の仕事なんだろうと思っていました。


社員数200名くらいのIT企業にいたことがあります。郵便物を誰かが取りに行かなければならず、人事に頼めないかとリクエストがありました。本来は総務の仕事で、この会社に総務がないので人事にというのは筋がおかしいと、部下たちのために逃げ、各部署の秘書の方々が持ち回りで取りに行ってくださることになりました。記憶力はそれほど良くないのですが、人事の責任者として、社員のほぼ全員、顔と名前が一致していました。


その後、3,000人以上の会社に転職しました。各々の仕事の内容は細かく決まっています。総務直轄のメールルームが存在し、正社員が2名働いていました。人事は郵便物について何のリクエストもされることなく、人事の仕事をしていればよかったのです。有難かったですが、非常に狭い範囲の仕事を任され「歯車」になったという感覚がかなり強くありました。また組織が大きいデメリットでしょうが、ほとんどの社員の顔と名前がわかりませんでした。部署間のコミュニケーションもスムーズではなくなり、部署をまたいだプロジェクトを組むなど工夫が必要になりました。


転職の際に考えたほうが良い要素は、まだ他にもありますが、長くなったので次週お伝えしたいと思います。


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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル人材プロデューサー/(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガンスタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でも無いが、TOEIC960点をマークし外資系でキャリアアップした自身の経験から、「なぜ」を細かく説明出来るところを強みとする。世人塾の他、グローバル・コミュニケーション、異文化マネジメント、リーダーシップ、組織分析など企業研修を行っている。

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

英語でロジカルに発表・主張できるグローバル人材を一人でも増やし母国を元気にすることをミッションとし、世界で活躍する人材を育てる塾(世人塾)を中心に、法人・個人向けのグローバル人材育成事業を行う。

 

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