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鈴木美加子のグローバル人材塾

英語力がなくても堂々と話せる日本人は何が違うか2018.02.27


元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。


人前で英語を話すとなると、英文法が正しいかどうか気になったり、発音に癖があるとわかっているので通じるだろうかと心配になったりする方は多いと思います。 アサーティブネス、主張する力、自信、ハッタリ力などに表される力が足りないのだと思いますが、全員の日本人がそうかというとそんなことは無いので、本日は英語力が足りなくても、堂々と英語人と渡り合える方々をご紹介します。

お一人目は、私の美容師さんです。私は彼をグローバル美容師さんと呼んでいます。銀座のサロンを本拠地としていますが、シンガポール、香港、台湾、中国などでヘアショーやカットの指導をされ、今年は、ミャンマーで立ち上がったばかりの美容学校で毎月指導をされています。

彼の英語力がどのくらいか、皆さん興味のあるところでしょう。ご本人TOEICを受けたことがないそうで「500点以下だと思いますよ」と笑ってらっしゃいました。ある時、外国人とご一緒したことがあるのですが、たぶん彼の判断は正しいでしょう。

肝心なのは、それでは彼は英語人とコミュニケーションできないかですが、これが堂々とちゃんとできていました。彼の強みは、変なプライドが無いことです。正しい英語を話さないといけない、英語が下手だと思われたくない、難しい単語をちゃんと使いたいという気持ちがないのです。純粋に、目の前にいる人とコミュニケーションを取りたいという気持ちが、非常に強いのです。

彼の場合は将来を見据えて超多忙な中、英会話の勉強もコツコツされているので、いづれ会話力という意味でも大きく上達されるでしょう。

もうお一人は、某企業の懇親会ディナーで偶然お近くに座らせていただいた方です。参加者にアメリカ人が一人いらしたので、ディナーの言語は英語になりました。彼の英語力は、TOEIC200点くらいかもしれません。ほとんどの日本人が、英語ネイティブの隣に座ることから逃げるだろうと思えるレベルです。それでも彼は、好奇心旺盛、なんとかアメリカ人と話したいという思いが強く、彼の隣の席をゲットして、かなり英語ができる日本人達の前でも平気で話しかけていました。

会話は英語と日本語がちゃんぽんで、日本語の方が多いかなと思える文章構成でしたが、これが結構通じていました。堂々と物怖じせず、相手の目を見ることができる爽やかなお相手に、アメリカ人は、よくわからなければ簡単な英語で、”Do you mean eating fish?” など、ゆっくり聞き返してくれていました。

英語力は高いほうが、もちろん複雑な内容を話すことが可能ですが、人種や言語に関係なく、「人とのコミュニケーションが好きかどうか」、そして「プライドに邪魔させないで、現在の英語力をやりくりして話せるかどうか」で、英語力以上のコミュニケーションを成立させられるか否かが決まってしまいます。

お二人に共通していたことは、完璧主義でないことが最大ですが、もう一つの要素として、話しかけている相手とアイコンタクトがちゃんと取れているもありました。英語圏では、お互いに目を見て会話するのがスタンダードなので、目を合わせることができないとそれだけで、堂々としていないという誤った印象を与えてしまいます。アイコンタクトがあまり得意でない方は、意識するように心がけてください。

そうは言ってもどのようにアイコンタクトを改善したら良いかわからなかったり、物怖じしないで英語を話すにはどんなことを心がけたら良いのか知りたい方は、2時間版の世人塾オープンセミナーで、ぜひ体験してください。


詳細は、http://atglobe.jp/lp


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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

 

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