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元・外資系人事部長のグローバル人材塾

油断大敵! 声のトーンでわかる日本語での悪口2017.07.25


元・外資系人事部長、現・グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。

本日のテーマは、“英語人の前でわからないだろうと、日本語でヒソヒソ言う悪口は、たいてい相手に気づかれているので注意しましょう”です。
 

先日、お気に入りのオーストラリア式カフェに行った時のことです。比較的、店内が空いていたので、海外帰りが多いスタッフとカナダ人オーナーと英語でおしゃべりをしていました。最近レイアウトを変更した店内で、あるバリスタが突然つまづき、思わず日本語で「ここ、危ないよね。毎回つまづいてる気がする」と言いました。


周囲にいたバリスタ達も、「そうそう、そこ出っ張ってて危ないよね。せっかくレイアウト変えたのに、使い勝手悪くなっちゃしょうがないのに」と低いトーンの日本語で言っています。私はそのお店の常連でレイアウトを変えたのはカナダ人ボスだと知っていたので、ヒヤっとしました。ボスは日本語がわからないからと油断したんだと思いますが、思わずカナダ人男性の顔を見てしまいました。

彼、気がつきましたね。
 

何を言われたのか正確には理解できていないでしょうが、レイアウトの件で、部下達がネガティブな発言をしたことに気がついた顔です。 カナダは、ローコンテクストの文化で、明確なコミュニケーションを好むので自分のわからない言葉で悪口を言われるのは、フェアでないと思ったかもしれません。
 

日本語がわからないのに、なぜ気がつけるのかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、話し言葉には声色(こわいろ)と言うものがあり、これが変わると内容は理解できなくても悪口を言われたなってわかるものなのです。
 

以前、フランス人のデザイナーに同行してOEM先の日本企業でミーティングをした時のことを思い出しました。ファッション業界でデザイナーの地位は凄まじく高いようで、もう本当に言いたい放題でした。"Throw out this fxxcking dress out of the window. なんて平気で次々と言うわけです。
 

私はさすがにいたたまれなかったし、言われた身(OEM先の日本人)にもなってという気持ちもあって、このFour letter wordを訳さないでいたら、「ミッキー、なんで俺の言った通りに訳さないんだ。」と言われてしまいました。ミーティングが終わってから、「なんでわかったんですか?」と聞いてみました。答えは、「あれだけ強い口調で僕が言ったのに、君の日本語での口調が強くなかったからだよ」でした。
 

先ほどのケースと逆で、この状態なら声色が変わって当たり前というところで、変わってないのがおかしいというわけです。普段は特に気にしないで生活していますが、人間って非言語のコミュニケーションを結構しているのです。
 

外国人と英語で会議をしていて、自分たちにしかわからない言葉で会話したくなったら、必ず "Excuse us.  Let us discuss in our mother language." と断ってから話し始めるのがマナーです。 相手は理解できないだろうと、ヒソヒソ日本語で言うネガティブな言葉は、案外相手に悟られてしまい猜疑心を掻立てることになることが多いです。どうしても自分達の母国語でネガティブなことを話さないといけない時は、せめて声色を普通に保つようにしましょう。ビジネスでは時にポーカーフェースが必要なのに、声色に出てしまったのでは台無しだからです。
 

日本語がわからない英語人の前でなら、何を日本語で言っても大丈夫という思い込みを捨て、ビジネスパーソンとして品格ある振る舞いをしたいものです。

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル人材プロデューサー/(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガンスタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でも無いが、TOEIC960点をマークし外資系でキャリアアップした自身の経験から、「なぜ」を細かく説明出来るところを強みとする。世人塾の他、グローバル・コミュニケーション、異文化マネジメント、リーダーシップ、組織分析など企業研修を行っている。

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

英語でロジカルに発表・主張できるグローバル人材を一人でも増やし母国を元気にすることをミッションとし、世界で活躍する人材を育てる塾(世人塾)を中心に、法人・個人向けのグローバル人材育成事業を行う。

 

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