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元・外資系人事部長のグローバル人材塾

模擬面接の現場から感じたこと2017.04.04


元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。
先週、最終面接で落ちることが続いている転職活動中の方と、日本語での模擬面接を行いました。その時の様子をシェアしたいと思います。

 

模擬面接とは、20分の模擬面接をして10分ほどフィードバックし、全く違うセットの質問をする模擬面接を20分もう一回してフィードバックするという形式です。

 

最初の3分くらいで、「この方、ご自分に自信がないのかな?」と感じました。第一印象は良いのですが、面接官である私を真正面から見てアイコンタクトを取ることができないからです。少し顔が横にずれてしまい正面から見ていない感じがしたり、真正面から見てらっしゃる時は目が上目使いです。なんとなく「弱い感じ」「自信がない感じ」を相手に与えます。フィードバックの時に伺ってみたら、「自分がこれまで積み重ねてきたキャリアには自信があるのですが、なんだか自分に自信が持てないんです」とおっしゃっていました。

 

残念ながらこれでは、面接は通りません。彼女が受けているのは外資なので、それなりにPR力がある人材が求められるはずなので、それこそ「ハッタリ力」を駆使して、嘘はつかないけれど自分を大きく見せる必要があります。それができないと、同じレベルの経歴の候補者が他にいたらそちらに決まってしまいます。相手との対峙の仕方は癖だと思うので、「面接に行くまでに、鏡の中に写っている自分に話しかける訓練をしてください」とお願いしました。

 

他には、求められている人物像の把握が足りないと感じました。応募したポジションの職務記述書をよく読めば、求人を出している企業が「何」を求めているかがわかります。このケースでは、5人の部下持ちのポジションなので、マネジメント力です。職務記述書に2回出てきます。

 

ご本人の履歴書をよく拝見すると、現職ではたぶん部下がいらっしゃらない、その前はいらしたという流れです。「よく拝見すると」のところが肝でもあるのですが、部下の人数とかは前の方に出さないと見落とされる可能性が高いです。面接官が、提出した履歴書を隅から隅まで読んでくれると思ったら、残念ながら大間違いで、時間がなかったり大量の履歴書を読まないといけなかったりで、各勤務先の下の上半分くらいしか読んでないことも多々あるので、大事な情報は前に持ってくるように気をつけてください。

 

模擬面接に戻ると、マネジメント経験を聞かれた時のハンドリングに改善の余地ありでした。現職では確かに公には部下はいませんが、プロジェクトで指導している若い世代が数人いるので、そこを前面に出した方が良いです。また、前職では公式に部下がいらしたのですから、なるべく早めにそちらに話を移してマネジメント経験があると面接官に思わせるように持って行った方がうまく行きます。面接の舵取りを完全に面接官に任せてしまうと、時に自分に不利になりますので失礼のない程度に自分をアピールする場に変えることは大切です。

 

もう一つ大切なことは、アチーブメントを具体的に話すことです。彼女の場合、相当経験はあるので、面接官がうまく聞き出せばそれがわかるはずです。ただし表面的に彼女の答えだけを聞いていると「具体的なプロジェクト名、業者名、数字などが出てこないので、あまり経験があるように聞こえない」です。非常に勿体無いですね。どのような職種でも、具体的に答えることは大切なのでどうかお気をつけください。

 

自分が何を話したいかではなく、求人ポジションの職務記述書をよく読んで、「何」が求められているのかを正確に客観的に把握してください。ご自分の履歴書とにGAPがある場合は、そこをつかれますのでどう答えるのかをよく考えてから、面接に行ってください。戦略もなく場当たり的に出かけても、候補者は他にもいるはずなのでうまくはいきません。

 

メインのビジネスにするつもりがないのでほとんど宣伝していませんが(笑)、日本語での模擬面接、英語での模擬面接を必要とされている方とマンツーマンで行っています。至急のニーズがある方は、こちらに詳細が出ています。

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル人材プロデューサー/(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガンスタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でも無いが、TOEIC960点をマークし外資系でキャリアアップした自身の経験から、「なぜ」を細かく説明出来るところを強みとする。世人塾の他、グローバル・コミュニケーション、異文化マネジメント、リーダーシップ、組織分析など企業研修を行っている。

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

英語でロジカルに発表・主張できるグローバル人材を一人でも増やし母国を元気にすることをミッションとし、世界で活躍する人材を育てる塾(世人塾)を中心に、法人・個人向けのグローバル人材育成事業を行う。

 

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