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元・外資系人事部長のグローバル人材塾

出だしを短く、結論を先に2017.02.28


元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。
今日は、主宰しているグローバル人材育成塾・世人(せじん)塾で、気になっていることをテーマとさせていただきます。

 

気になっている事とは英語で発言するとき、出だしを短くして結論を先に持ってくることができないです。つまり導入部分が長くて、「結論は?」と言いたくなる日本人が結構多いということです。

 

アメリカ人の友人が全く同じ感想を述べていたので、実例をシェアさせていただきます。彼女がACCJ(American Chamber of Commerce, アメリカ商工会議所)で講演をしたときのことです。最後のQ&Aのところで、”Do you have any questions?”と聞きましたが最初は沈黙だったそうです。欧米と違って質問が無いのは日本が長い彼女にとっては想定通りだったので、さてクロージングに入ろうかと思ったときに、ある方が手を挙げたそうです。質問が出ると場が盛り上がるので、良かったと喜んだのは束の間だったそうです。

 

この質問者、まずは出だしがとにかく長かったそうです。ご自分の自己紹介から始まって、講演者が述べたことに対しての感想が延々と続き、途中で”What is your question?”と聞きたい気持ちを抑えるのが大変だったと苦笑いしていました。周囲の英語人参加者も、表情から少しウンザリ気味なのが見受けられたそうです。

 

質問は?と聞かれているわけなので、自己紹介は名前以外は不要ですし、講演に対する感想をとうとうと述べる事は全く期待されていません。”My name is Micky Suzuki.  My question is XXX.” で目的を果たしており、なおかつ十分だと思います。

 

世人塾の講座に英語人が登場して、話し合いを持つレッスンがあります。英語がそれなりに話せる方で、英語人とのコミュニケーションにまだ慣れてない、もしくは機会があまり無い方は、出だしが長くなりがちです。つい、状況を長々と詳細にわたって説明するところから入りたくなってしまうのですが、英語人の発想ですと、「まず、今日は何のミーティングなのか? 何を話す事を目的としているのか?」を先に持って来て欲しいのです。

 

ほとんどの方への英語人のフィードバックは ”I wanted you to state the meeting`s purpose first.  Your introduction explaining the situation was too long. “ です。一度だけ ”Your opening was great!”と評された生徒さんがいます。彼はどうしたかというと、英語力に自信がなく複雑な状況説明ができないので、”Today, I would like to talk about payment.” と短刀直入に切り出したのです。欧米の文化で、お金のことを話すのは全く問題無いですし、何についてのミーティングなのかがわかりやすいと高い評価を得たのです。このことは英語力に自信がなかった彼に、「英語人とのコミュニケーションで大切なのは、どれくらい英語力があるかではなく、彼らのロジックで話を組み立てられるかどうかである」という大きな学びをもたらしてくれました。

 

英語での鉄板の流れは、「結論」→ 「理由やデータ 1, 2 & 3 」→ 「結論を繰り返す」です。帰国子女の日本人は、ロジカルコミュニケーションと全く関係ない研修中に日本語で話していても、この流れになっていることが多いです。教育のかなり早い段階から体に染みついているのだと思います。日本語は奥ゆかしく曖昧としていることも多いですが、周囲が行間を読んだりおもんばかったりしてくれるので通じますが、それを英語でのコミュニケーションに持ち込まないことが大切です。

 

出だしは短く結論を先に出すを心がけてください。ロジカルコミュニケーションには、マッキンゼー・ジャパンが考えた「ソラ・アメ・カサ」の法則も役に立ちます。どんな法則でどのように使うのかご興味ある方は、

 

2時間の世人塾オープン・セミナーにご参加ください。 多様性を受け入れ、英語でロジカルに発表・主張できるグローバル人材のためのコミュニケーション講座を開催中です。http://atglobe.jp/lp

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル人材プロデューサー/(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガンスタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でも無いが、TOEIC960点をマークし外資系でキャリアアップした自身の経験から、「なぜ」を細かく説明出来るところを強みとする。世人塾の他、グローバル・コミュニケーション、異文化マネジメント、リーダーシップ、組織分析など企業研修を行っている。

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

英語でロジカルに発表・主張できるグローバル人材を一人でも増やし母国を元気にすることをミッションとし、世界で活躍する人材を育てる塾(世人塾)を中心に、法人・個人向けのグローバル人材育成事業を行う。

 

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