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元・外資系人事部長のグローバル人材塾

英語人相手のYES・NOは明確に2017.02.21


元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。

「NOと言えない日本人」「日本人はわかりにくい」とはよく言われることですが、皆さんは、英語人もしくはそれに準じる方々にうまくお断りの意志を伝えられますか?

 

メルボルンで新たな人脈を構築し、日本文化の担い手を3人ほどご紹介させていただきました。海外にいる日本人もしくは英語人に日本の文化に触れる機会があることは素晴らしいと思っているので、やりがいあるボランティアです。ここでちょっと困ったことが起こりました。

 

3人のうち2人は、オーストラリアではない英語圏に留学されたご経験があり、英語ができるだけでなく、英語人のマインド、それに合わせてどのようにコミュニケーションしたら良いかわかってらっしゃいます。あとのお一人は、日本に生まれ育った方で、曖昧なコミュニケーションをされるため真意が相手に伝わりにくいのです。

 

ハイコンテクストvsローコンテクスト理論を耳にされた方も多いと思います。日本は極端ハイコンテクスト、つまりその文化で育てば文脈や状況や流れで意味がわかるので、はっきり物を言う必要がない文化です。英語圏のほとんどは、ローコンテクスト、つまり、口に出したことがすべて、行間を読んだり話し手の意図を推測するという習慣がないので、そのようなスキルを持ち合わせていません。

 

オーストラリアはローコンテクストの国なので、そこに25年もお住いの日本人はすっかりオーストラリア人化しています。YES・NOをはっきりして欲しい、むしろその方が親切というマインドになっています。

 

先ほどの3人の日本人に戻りますと、メルボルン・サイドの「⚪月⚪日に大きな日本文化のイベントがあるので、参加されませんか?」というお誘いに対し、

一人は「お誘い心から感謝します。ただ、もう少し準備期間が欲しいので今回は見送らせてください。将来、似たようなイベントはありますでしょうか?」とお返事されました。もうお一人は、「せっかくオーストラリアに行くのであれば、家族も連れて行きたいので、全員のスケジュールが揃うかどうか確認させてください。1週間以内にお返事します」と返されました。

 

どちらも、YES・NOをはっきりさせようという姿勢が見られます。いますぐ答えられないのであれば、いつ頃お返事できそうかを相手にはっきり伝えています。

 

もうお一人は「素晴らしいイベントですね」と、とっても丁寧にお返事されていました。難しいのは、相手の立場に立った時、「参加したい」のか「参加したくない」のかがこれではわからないことです。私は一瞬、「あれ?」と思いましたが口を挟まないでいたところ、海外が長い日本人、つまりはローコンテクストで行間を読まなくなったお相手は、「そうでしょう、なかなか評判のイベントなんです」とさらに追加の情報を送られていて、「参加する」と取ったようでした。

 

素晴らしいイベントですね、だから参加しますという流れだと自動的に解釈したのだと思います。日本人の奥ゆかしい物言いからすれば、素晴らしいイベントであることはわかりましたが、今回は参加しません/できません、という流れもあるのですが、「素晴らしいイベントですね」の後を濁してしまったので、相手は自分に都合の良いように解釈してしまったというわけです。

 

これは交通整理しないとこじれるかもしれないと、間に入らざるを得ませんでした。 海外在住であられる日本人には、はっきりした物言いでも大丈夫なので楽でしたが、奥ゆかしい日本人の彼に対してどう伝えればいいのかは、かなり頭をひねり自分でもおかしくなりました(笑)。私自身のマインドが純粋な日本人ではないことを物語っているからです。

 

日本では「気を遣う」ということが美徳とされているので、お断りするのは簡単ではないのかもしれませんが、英語圏で生活し仕事をしている人達は、話を額面通りにしか受け取らないので、曖昧で、どちらかわからない表現は避けないと交渉がうまくいかないことをぜひ覚えていてください

 

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル人材プロデューサー/(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガンスタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でも無いが、TOEIC960点をマークし外資系でキャリアアップした自身の経験から、「なぜ」を細かく説明出来るところを強みとする。世人塾の他、グローバル・コミュニケーション、異文化マネジメント、リーダーシップ、組織分析など企業研修を行っている。

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

英語でロジカルに発表・主張できるグローバル人材を一人でも増やし母国を元気にすることをミッションとし、世界で活躍する人材を育てる塾(世人塾)を中心に、法人・個人向けのグローバル人材育成事業を行う。

 

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