グローバル転職NAVI

キービジュアル キービジュアル

元・外資系人事部長のグローバル人材塾

メンターを持つことの重要性2016.11.01

 

元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。
皆さんにはメンターはいらっしゃいますか?  いるとしたら何人いますか? 今日のテーマは「メンターを持つ」です。

 

先週、アメリカ商工会議所が主催した2016 Women in Business Summitで、”積極的に昇進の機会をつかむ”をテーマにワークショップを行いました。上昇志向の強い英語もできる方が多い集まりでしたが、少し気になったことがあります。

 

それは、”昇進の準備をするための機会をして、どんなことが考えられるでしょうか” と聞いた時のことです。”短期のアサインメントを取る” “部署をまたがったプロジェクトに参加する“”ボランティアをする”“プレゼンテーションを頼まれたら、積極的に行う”など、様々なアイディアが挙がるなか、”メンターを持つこと”と答えられた方がいらっしゃらなかったことです。

 

メンターとは、平たく言うと助言者、相談相手、師匠などということになるでしょうか。まだ経験が浅い社員が人生の先輩に、何かあったら相談してアドバイスを受けるというもので、職場の正式な上下関係とは異なります。

 

メンターが1人いらっしゃる方、手を挙げてくださいますか? で、既にほとんどの手が挙がりませんでした。ましてや2人以上いらっしゃる方?については、1人挙がるかどうかでした。

 

私にはメンターとお呼び出来る方が3人いらっしゃいます。非常に恵まれていると自分でも思います。お二人は人事畑の大先輩、つまりは私の専門分野でのメンターです。自分のポジションが上がったり、責任範囲が大きくなったり、大きなリストラをしないといけないなど初めての経験に直面した時、相談に乗っていただき、具体的なアドバイスや経験談をシェアしていただけます。経験が浅い自分では思いつかないことや、具体的な乗り越え方がわかり大変助かりました。

 

最後のお一人は、ビジネスのラインにいらっしゃる方で、超一流、この方のようになれたらどんなに素敵だろうと思える方です。人事の専門家ではないので、人事のアドバイスをいただくことはできませんが、会社全体を見るようなマクロな立場からアドバイスをいただき、目から鱗だったことは何回もあります。
有難い存在です。

 

自分の専門分野でない方にメンターになっていただくのには、社内で引き上げていただくという特典もあるかと思います。

 

ある米系企業に勤めていた時、ビジネス・ユニットAのGM(General Manager) 39歳の田中さん(仮称)が、ビジネス・ユニットXのGMで、本社から来ていたEXPAT(駐在員)にメンターになってもらっていることを聞いた時は、さすがだなぁと思いました。Xさんは、人柄も素晴らしく優秀なビジネスマンで、本社に戻ってさらに大きなポストに就くこと間違いない人材で、その人のメンティになっておくことで定期的に彼とコミュニケーションを取り、いざというときに引き上げてもらうおつもりだなと読みました。お見事です。

 

別の企業でも、人事にいた友人が社長候補にメンターになってもらい、最終的に社長候補が社長になったときに、彼も引き上げてもらい大きく昇格しました。もちろん、ただ仲が良かったから起きたことではなく、彼自身に実力があったことはもちろんです。

 

どんな方をメンターにしたらよいかと聞かれることがありますが、

 

a)  経験・スキルだけでなく、あなたの価値観で人間的に尊敬できると思える方

  そうでないと途中でズレが生じ、尊敬し続けることができなくなり関係が長続きしません。

 

b)   面倒見がよさそうな方

  自分より経験がない未熟な人材の成長を助けるタスクに、ドライな方、自分のことで手一杯な方は向きません。

 

会社に正式にメンター制度がなくても、ご自分からこの方にお願いできないかなと思える人を探し、「1か月に1度くらいでいいので、キャリアについてのミーティングをさせていただけないでしょうか? XXさんにお願いしたい理由は、XXです。」と、誠意を持ってお願いすれば、まず間違いなく引き受けてくださると思います。

 

皆さんのキャリアが花開くよう応援してます。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

外資・グローバル企業の求人1万件以上。今すぐ検索!

この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル人材プロデューサー/(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガンスタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でも無いが、TOEIC960点をマークし外資系でキャリアアップした自身の経験から、「なぜ」を細かく説明出来るところを強みとする。世人塾の他、グローバル・コミュニケーション、異文化マネジメント、リーダーシップ、組織分析など企業研修を行っている。

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

英語でロジカルに発表・主張できるグローバル人材を一人でも増やし母国を元気にすることをミッションとし、世界で活躍する人材を育てる塾(世人塾)を中心に、法人・個人向けのグローバル人材育成事業を行う。

 

合わせて読みたい

---