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鈴木美加子のグローバル人材塾

英語での面接、気をつける点は?2015.09.29

 

先日は、主宰するグローバル人材塾・世人(せじん)塾の卒業生向け、強化研修でした。

 

お題は、「キャリアを考える」。

 

自分がどの方向に進むべきなのか迷っている卒業生と、解決の道を模索しました。

 

強化研修では、LUMINAというアセスメントツールで「強み」を出し、「人生のバリューかるた®」で最も重要と考えている「バリュー(価値)」を出し、その結果から自分の道を考えるというワークをしました。

 

漠然と悩んでいるだけでは明確にならない、自分の悩みの本質がはっきりしてどう解決すればいいのかが見えたとお蔭様で好評でした。

 

その後、希望者に英語での模擬面接をしました。参加者みんなの前で私との模擬面接をするのですから、だいぶ緊張するかもしれませんが、周囲からもフィードバックをもらえるチャンスです。

 

3人が希望してくれまして、彼女たちのTOEIC平均点は800点くらい、かなり英語力のレベル自体は高いと言えます。

 

やってみての私の感想は、まず英語での面接、それもみんなの前でだからか上がってしまうのか、アイコンタクトが取れていませんでした。

 

英語でのコミュニケーションでは、アイコンタクトを取るのが当たり前なので、これが薄いと英語慣れしていない印象を与えるので損です。

 

本番で上がったとしても、相手の目を見て話すように努力してください。

 

二つ目は、必ず聞かれるとは限りませんが、”OK, can you tell me your background briefly?” という質問の答えをうまくこなせていませんでした。

 

この質問は、面接官にとって非常に便利なのです。

 

なぜでしょう?

 

まず当たり前ながら、経歴を簡潔に話すにはそれなりの英語力が必要なので、英語力のレベルがすぐわかります。

 

二つ目、地頭のレベルがわかります。簡潔にと言われているのに、ダラダラ話すようでは頭がいいとは言えません。

 

どのくらい話をまとめられるかで、相手のIQレベルを知ろうというわけです。

 

最後に人事が面接官の場合にはほぼ起こりませんが、忙しいラインのマネジャーが面接官の場合は、履歴書を読む暇がなかったので時間稼ぎをしたい場合があります。あなたが話をしている時、面接官が履歴書を下向きながら読んでいるようだったら、このケースの可能性大です。

 

いずれにしても、ご自分のキャリアを英語で簡潔に話せる準備をしてあれば、大抵の質問には何とか答えられるので、心の準備という面からもこの質問の答えを考えておくことをお勧めします。

 

三つ目、ロジカルに短く答える、です。いろいろ話したいことはあるかもしれませんが、英語での面接で最も大事なことは論旨が通っているかです。同じことをぐるぐる言い換えて話してしまったり、結論が後ろに行ってしまい聞いていて「だから?」と相手が言いたくなってしまうようでは、点数が下がります。

 

面接の内容が、日本語と英語で大きく違うわけではありませんが、英語でのふるまい方(アイコンタクト、堂々とした態度を取るなど)、英語ではロジカルであることが非常に大切であることをくれぐれも忘れないで、英語での面接に臨んでください。

 

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

 

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