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鈴木美加子のグローバル人材塾

英語でロジカルに話すためのフレームワーク:「ソラ」「アメ」「カサ」2015.09.15

 

元・外資系人事部長、現・グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。

 

私は、グローバル人材を、「多様性を受け入れ、英語でロジカルに発表・主張できる人材」と定義づけています。

 

英語でのコミュニケーションで、ロジカルほど大切な要素は無いとも思っていますが、なかなか日本人が身につけるのは難しいが実感でもあります。

 

日本語ではロジカルにわかりやすく話せる方が、英語になると話がわかりにくいことは結構あります。日本語は漠然としていても通じる言語なので、母国語が日本語の人が、英語を話すとき、いきなりロジカルにと言われても困るというのが現実です。

 

ロジカルに話す習慣をつけるために、日本人向けに考案されたフレーム・ワークを覚えると便利です。

 

本日は、私がセミナーの中でもお話する、「ソラ・アメ・カサ」のフレーム・ワークを取り上げたいと思います。

 

「ソラ」は、状況。たとえば、「西の空が曇ってきました」だとします。

 

「アメ」は、意味合い。ソラを受けて、〜なるかもしれない、〜のようだにあたる部分です。たとえば「数時間以内に雨が降るかもしれない」になります。

 

「カサ」は、アクションです。たとえば「じゃ傘を持っていこう」になります。

 

「ソラ」→ 「アメ」→ 「カサ」と流れてこそ、ロジカルだと言えるのですが、日本人はこの「アメ」が抜けてしまうと分析されています。

 

「西の空が曇ってきました」「じゃぁ傘を持って行きましょう」で、誰も不思議に思わないのですが、本当にそうでしょうか?

 

「西の空が曇ってきても」「オフィスが地下道で駅と繋がっていれば」「傘は持っていかなくていい」になります。

 

「西の空が曇ってきても」「荷物が重すぎれば」「雨が降ったらコンビニで傘を買うことにして、傘は持っていかない」にもなります。

 

一番大切なのは、「アメ(意味合い)」なので、アメ抜けにならないようにしましょうというわけです。

 

もう一つ、サンプルを一緒に考えてみましょう。

 

「ソラ(状況)」が、「会社の売り上げが対前年比25%減になった」だとします。

 

どんな 〜かもしれない、〜のようだで終わる「アメ(意味合い)」が考えられるでしょうか?

 

例えば、アメが「このままだと、会社が倒産するかもしれない」だとすると、「カサ(アクション)」は、「売り上げ増のための、画期的な営業企画案を立てよう」になるわけです。

 

他にも、アメは「このままだと株価が落ちるかもしれない」、カサは「経費を削減するように全社挙げて取り組もう」なども考えられます。

 

慣れないと使いにくいかもしれませんが、何回も練習していると非常に役に立つフレームワークです。

 

これを使って、さくさく考えられるようになると、英語で話をするときにもロジカルに話せるようになりますよ。

 

英語でロジカルに発表・主張できるグローバル人材を目指される方、セミナーで練習してみませんか?

 

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

 

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