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鈴木美加子のグローバル人材塾

採用担当が置かれている状況、わかっていますか?  英文履歴書を書き始める前に。2014.03.11

    前回の記事で、グローバル人材の定義を、ロジカルに発表・主張できる人材とお話させていただきました。

    今週の金曜日(3/14)に開講する世人塾(世界で活躍する人材を育てる塾)では、まず英文履歴書作りを致します。

    理由はなぜか?

    ご自分のキャリアがきちんと棚卸し出来ていないと、わかりやすい履歴書を書く事はできないからです。

    自分のこれからをしっかり見つめ、文章に落とす作業をすることで、自分に、もっとあったら良いと思えるスキルもマインドも見えてきます。

    書ければ、何かで話さなければいけない時、英語での自己紹介も少し度胸さえつければ、バッチリできます。

    頭の中が整理されているからですね。

    英文歴書の書き方については、ネットを見ればたくさん情報が出ていると思いますが、表に出ない採用担当者の事情をまず理解して、準備を始めた方がいいと思います。

    例えば、500人の企業が成長モードである年に200人採用したいとします。200人採用するのに必要な履歴書はその20倍、4,000枚です。

    1年に平日が300日くらいだとすると、毎日毎日、平均で13通の履歴書に目を通していることになります。新卒採用をする企業に舞い込む履歴書の数は、この比ではありません。

    あなたの履歴書の重みは、4000分の1以下かもしれないのです。

    採用担当のところには、“履歴書”とか“面接日時”と言ったタイトルのメールが毎日行き交っていて、整理はしているものの、うっかりしていると、どれが誰でどのポジションだかわからなくなるほどです。

    この状態で、相手に自分の名前を覚えてもらう、履歴書が埋もれないで簡単に検索できるようにするには、どうしたらよいのでしょう。

    答えは、メールアドレス、メールのタイトル、添付する履歴書のファイル名に注意するです。

    あなたの名前が、田中 健だとしましょう。 
    下記のAさん、Bさん、どちらからのメールが、後で検索しやすいかは明白だと思います。

    Aさん 
    メールアドレス Zirocks21@gmail.com
    メールのタイトル 履歴書送付の件 
    添付書類名 履歴書

    Bさん 
    メールアドレス Ken.Tanaka0621@gmail.com 
    メールのタイトル 田中 健より:履歴書送付の件 
    添付書類名 CV Ken Tanaka 03_11_14 

    例えば、東京本社から大阪の忙しい営業部長に、セールス候補の履歴書を数週間前に送付したとします。面接の20分前になって、履歴書が無いと電話がかかってきました。一度、印刷した履歴書が埋もれてしまったのか、後で印刷しようと思っていたのに、メールが見つからなくなってしまったかわかりませんが、とにかく20分後に必要な履歴書が無い!

    こんな時、Bさんのメールなら、いかようにも検索できるでしょう。

    残念ながらCさんのメールは、氏名と全く紐づいていないので、採用担当者がいつごろ営業部長にメールしたのかを必死に思い出して、彼あてのメールを追って探すしかありません。なんとかギリギリで見つかって印刷できたとしても、営業部長は、履歴書に目を通さないで面接に向かうことになりかねないのです。

    英文履歴書は、自分をセールスするツールです。売り込むからには、相手の立場にたち、どうすれば記憶に残るか、名前を覚えてもらえるかをよく考えて送ってください。

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    この記事の筆者

    鈴木美加子
    グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

    日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
    個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

    株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

    強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

     

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