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JMEC国際ビジネス研修プログラム 体験記 (M・Hさんの場合)

プロジェクトがはじまって…2014.02.10

    前回のコラムではJMECプロジェクトの商材を選んだ、というところまでお話したと思います。あれから1ヶ月強が経ち、今ではグループメンバーが決まり、メンターが決まり、クライアントとのキックオフミーティングも終わり、本格的にプロジェクトが始まっています。

    私は運良く、(かどうかはいまだにわからないけど)第一希望のプロジェクトに入ることができました。

    NDA(Non-disclosure agreement / 秘密保持契約)を結んでいるのでプロジェクトの内容を詳しく書くことはできないのですが、そのプロジェクトは今私がいる業界にかなり関係がある内容でした。これは、最初、商材を選ぶ段階ではまったくわからなかったこと(商材を選択するときには、選択肢の内容も一文で記載されているのですが、実際はこの時の内容と大きく異なっていた!)なので驚きました。かなり本業と重複することがあるこのプロジェクトに図らずも参加できて、とてもうれしいです。

    このプロジェクトを進めていくと同時に、自分のいる業界に対する理解をより深めて、知識も蓄えたいと思っています。そして今よりもっと大局的な視点を身につけたいです。日々自分の業務をこなしているだけでは、ついつい視野が狭くなってしまいがち、ですし、近くにいるのに、他者として外側から自分の会社、業界を見るのはなかなかできない経験です。十分にこの機会を使おうと思っています。

    歳は取っていますが、実はまだ2年半しかこの業界にいなくて、自分のいる業界に関しあまり知らない、というのが正直コンプレックスでもあったので、これも何かの縁だと思ってがんばります!

    と、私の気合はかなり十分ですが、プロジェクトはまだ始まったばかり。方向すらまだ決まっていない状態です。ここでメンバーを短く紹介したいと思います。

    メンバーは全部で6人、日本人以外3人と日本人3人。男性3人と女性3人。なぜか自然とバランスは取れています。また、この業界にもともと関係がある人がなぜか多かった。事務局の意向があったのかどうかはよくわかりませんが、それは今後のプロジェクトの遂行にプラスに働きそう。メンターの方はコンサルタントの経験や、大学でMBAのクラスを教えていた経験のある、とっても優しそうなアメリカ人です。

    実はまだ全員では3、4回ほどしか会っていません。お互いをそんなに知らないので完全に打ち解けたという感じではないかも知れません。まだけんか、Confrontation等はありません。でも、これからプロジェクトを進めていったらそんな瞬間があるんだろうな…なんて想像しています。ホントこれからが楽しみ。(もちろん同時に不安もありますけどね)

    先ほど、商材を選択する際に、説明文から自分が想像していた内容と、実際の内容とは大きく異なっていた旨、書きましたが、最初にその商材の本当の内容がわかったときは、衝撃的でした。はっきり言うと、「こんなコンセプト日本では絶対上手くいかないだろうな」というのが率直な印象でした。

    JMECのプロジェクトではまず、クライアント、JMEC事務局、グループメンバー&メンター、この3者合同で打ち合わせを持ち、その後SOW(Scope of Work / Statement of Work)を決め、クライアント、JMEC事務局、グループメンバーで合意。書面にサインをするところから始まります。

    2014年1月半ばに最初のキックオフミーティングが開かれました。クライアント企業へまず全員で出向きました。そこでクライアントの担当の方にこのプロジェクトの内容を説明していただいたのですが、そこでもびっくり。それはそれは大きな、長期的なプロジェクトなのです。多くの人、時間、お金がすでに費やされており、かなり、というかとてもまともなプロジェクトだったのでした。

    まずは「こんなの上手くいかない」と心の中で思っていて、「クライアントは本気でこのプロジェクトを日本でやっていこうと思っているのか?」「どのくらい本気なのか?」といったところが私の最初の疑問でしたので、そのギャップにまた驚きました。

    しかもJMECのほかの商材とは違って(おそらく)、この商材が実際に使われるようになるには数年単位ではなく数十年単位の時間が必要です。なかなか詳細をご説明できないのが心苦しいのですが、これを日本で実現するためには、他の業界、他社、国など他の団体との連携が不可欠である(と思う)のと、数十年先の見通しに基づいてビジネスプランを構築しなければならなくなりそうという点でとても難しそうです。

    正直JMECのプログラムとその採点基準、そしてクライアントが求めている成果物はマッチしていない印象です。

    これからそれにどう折り合いをつけていくか、それともつけないと決めるのか、その点も考えなくてはならなくなりそうです。

    うーん、次回以降のコラムではおそらくプロジェクトの進捗状況などをアップデートできると思います。次回のコラムを書く段階でどれだけプロジェクトが進んでいるのか、進んでいないのか…

    私は今かなり不安ですが、とにかく今は与えられた時間の中で、ベストを尽くすのみ!です。あるのは気合だけです。 

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    この記事の筆者

    プロフィール:M.H

    外資系自動車会社に勤める30代後半の日本人女性。
    日本の大学を卒業した後、渡米。米国の大学で学び、卒業後そのまま米国で就職。約11年間米国に住んだ後、日本に帰国し現在の会社に勤める。現在の会社ではバイヤーおよび調達プロジェクトマネージャーとして勤務。

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