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JMEC国際ビジネス研修プログラム 体験記 (M・Hさんの場合)

2013年の最終授業、来年への抱負2013.12.17

    今日で今年の授業も終わり。何だかちょっとさびしいです。授業が毎回毎回面白くて、刺激的、いつもあっという間でした。授業の内容も実践的、教えてくださる方も実際に日本で事業を起こした経験者がほとんど、授業を受ける私たち生徒のバックグラウンドもそれぞれでいろいろな質問が出ます。毎回朝9時から夕方5時-6時まで丸一日びっちり授業だったのに、ほんとうに楽しかった。

    だから今年の授業が終わってしまうのはちょっと残念。でも、今年最後の授業では、来年から始まるビジネスプラン作成の題を選びました。

    ビジネスプランの題(商材)は実際に存在する外国企業が日本の市場に参入、もしくはその会社の製品、サービスの認知度を日本の市場で高める目的でJMEC参加者に与えられるもので、参加者は授業の一環としてそれに対するプランを作成するのです。

    一枚の紙に書かれている12ある商材から、自分の好みの順番に1から12の数字を記入します。これが意外に結構大変です。一つ一つの商材に関する説明はそれぞれに異なり、中には内容の判別が難しいものもあります。迷いに迷って1から12を記入しました。これで来年1月から6月まで一緒にビジネスプランを作成するグループメンバーが決まります。

    JMECのプログラムではこのビジネスプランの作成がメインですから、誰と同じグループになって一緒にビジネスプランを作成するかはとても重要です。これから6ヶ月間の自分の運命を左右するとも言えるわけです。

    ちょっと大げさに書きましたが、緊張する反面とても楽しみでもあります。テーマは何になるんだろう。誰と一緒のグループになるんだろう。今からどきどきです。

    これまでの授業では、これから作成するビジネスプランをどのような観点から採点するのか、それぞれの項目のウエイトはどれだけなのか、実際の採点表を見せてもらい教えてもらいました。また、ビジネスプラン作成から提出までのタイムマネジメントの仕方、「マーケティングとは」、からはじまったマーケティングの授業、JMEC卒業生からのアドバイス、コミュニケーションの授業(グループでビジネスプランを作成するのでこれは重要)等々このビジネスプランの作成に必要な知識とスキルを身につけるための授業で満載、そしてとても理にかなった内容のものでした。教えてくださる方もほとんどが自分で事業を起こしたアントレプレナーの方々です。

    今思うのは「もっと早くこのプログラムに出会っていたら…」ということです。後悔先に立たず…。なのでいまさら言ってもしょうがないのですが、もっと早くこのプログラムに出会っていたら何かが違っていたかも知れません。それほど、JMECの授業は刺激的でした。もし、このコラムを読んでいてJMECに参加するかどうか迷っている方がいらっしゃいましたら、迷わず参加されることをお勧めします。

    ところで、後悔で思い出したことがあります。私はこのJMECの授業の中で、多くの起業家の話を聞き、多大な感銘を受けました。成功した話だけでなく、起業当時の苦労話や、失敗、どうやって家族と折り合いをつけたかなど、先生たちの好奇心の強さやチャレンジ精神、周りの方々に対する気配りなど本当に学ぶことが多かったのです。

    実は私の父も祖父も従兄弟も自ら事業を興した企業家です。おそらく彼らにも同じように苦労して、失敗して、またそこからチャレンジして…、という場面があったのだと思います。今まで何で気づかなかったのか、今までどうしてそんな話をしなかったのか、身近にいる家族から話を聞くチャンスは今まで何度もあったはずなのに、本当に灯台下暗し。

    このJMECに参加して、まさか家族のことを考えるなんて。

    自分のこれからの人生を考える、本当にいい機会になりました。ありがとうJMEC、そして関係者の皆様。まだ終わってはいないけど。

    おそらく祖父も父も従兄弟もいろいろな人に出会って、感銘を受けて、いろいろ考えて、起業することを決意した瞬間があったのでしょう。(ちなみに祖父も父も従兄弟もまったく違う業種の会社を興していて、それぞれの会社に関係はありません。)

    JMECの授業を受けて、確かに起業するのはエキサイティングで楽しい面もありますが、それと同時に自分のアイデアを実際に実行し、回りにいる人々や社会のルールと折り合いをつけ、興した会社を存続させていくのがいかに難しいか、ということがわかりました。

    新しい会社を作ってその会社を存続させている人が身近にいるというのは結構貴重なのだということが改めてわかったのです。それがわかっただけでもラッキーでした。

    これから、私も模擬的にではありますがビジネスプランの作成に取り掛かります。この経験を通じて、自らも父らが通ってきた過程を体験し、彼らと企業家の視点で一度話がしてみたくなってきました。 

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    この記事の筆者

    プロフィール:M.H

    外資系自動車会社に勤める30代後半の日本人女性。
    日本の大学を卒業した後、渡米。米国の大学で学び、卒業後そのまま米国で就職。約11年間米国に住んだ後、日本に帰国し現在の会社に勤める。現在の会社ではバイヤーおよび調達プロジェクトマネージャーとして勤務。

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