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JMEC国際ビジネス研修プログラム 体験記 (M・Hさんの場合)

プロジェクト3ヶ月目2014.04.22

    一回目のドラフト、2回めのドラフトを何とか提出し、後はファイナルのビジネスプランの提出まであと約一ヶ月。いよいよ残りの日々が少なくなってきました。気持ちはかなりあせりますが、その焦りとは裏腹にプロジェクトは思ったようには進みません。というより、これまで一体何をやってきたのか。。。。と考えさせられる出来事があり、最近ファイナルまであと一ヶ月というタイミングで、大幅にプランの内容を変更しました。

     メンバーそれぞれが仕事を持っており、お互いのワークロードも異なり、そしてこのプロジェクトに対する優先順位も異なり、必然どれだけこのプロジェクトに時間が割けるかもそれぞれ異なります。毎回全員で会ってミーティングできるわけではありません。そしてお互いの考え方も異なります。

    ほんとにできるのだろうか?と不安で、気持ちだけあせります。でもまずはここまで貴重な週末を使ってお互い毎週会う努力をしてここまでこぎつけたことをちょっとだけほめたいと思います。あと一ヶ月がんばります。

    ということで、今回は、JMECが要求しているビジネスプランとクライアントが要求しているマーケットエントリープランの違い、あとその後のメンターとの関係について書きたいと思います。

    ところで、私たちのグループに与えられた商材は、通常JMECで扱われるB to Cの商材とは異なり、現在存在するものではなく、ある程度の開発が必要なものであり、実現するとなれば、国家プロジェクトとなりうる大規模なものです。クライアントが所属している業界以外の幅広い業界から、多数の企業の参加が必須となるプロジェクトです。20年後、30年後を見据えた長期的な計画が必要になります。

    一方、JMECが要求する項目にファイナンスがあります。5年間の損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書を作成するのです。ビジネスプラン採点項目の中で、もっとも配点が高い項目の一つでもあります。

    すでに他の国で存在する、もの、サービスに関して、日本でビジネスを始める際のビジネスプランというのであれば、5年間の財務諸表を作成することは比較的容易だと思います。しかし、このような長期的なプロジェクトで5年間の財務諸表を作成することはほとんど意味がありません。

    私たちはこれまでの2ヵ月半、ずっと中長期的な計画のみを考えていて、(そしてそれがクライアントが要求するものでもあったので)JMECの要求事項である比較的短期的な計画についてまったくといっていいほど手をつけていませんでした。またJMECの要求とクライアントの要求どちらを選ぶのか、となったとき、クライアントの要望を優先しようという点はチームの中で合意していました。

    しかし、残すはファイナルドラフト提出、となったとき、やはりこれでいいのか、ファイナンスの点数が5年間の財務諸表を作らなかったことによってなくなってしまうのか?ということになりました。

    確かにメンターはずっと言っていたのです。クライアントが要求している長期的なプロジェクトとは別に、短期で比較的簡単なビジネスモデルを作りそれを(JMECのファイナンスをクリアするため)ビジネスプランに入れるべきだと。ただ、私たちはクライアントが要求している事項に集中し、JMECの要求事項にそれを照らし合わせるという作業をしませんでしたし、それを最初はいいとさえ思っていたのです。そして、長期的な計画から見れば意味を成さない(と思われる)短期的な計画を何度も主張するメンターを疎ましくさえ思っていました。

    確かに、メンターにも一理あるし、一貫したビジネスプランとそれにあったファイナンスを作成したいと思った私たちも間違ってはいないと思います。

    そこで、今私たちは、そのクライアントが要求している大きなスケールでのビジネスプランにいたる途中にある段階(プロジェクト立ち上げ直後の段階)の短期間のビジネスプランとそれに基づいた財務諸表を作成しています。まだ、できていませんけど。。。

    この数週間で大きくプランの内容が変わったストレスと、あと提出までの残り時間を考えたときのストレスと、チームメンバーとメンターがまったく同じ方向を向いていないというストレスといろいろ渦巻いていますが、これから約一ヶ月乗り切っていきます!

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    この記事の筆者

    プロフィール:M.H

    外資系自動車会社に勤める30代後半の日本人女性。
    日本の大学を卒業した後、渡米。米国の大学で学び、卒業後そのまま米国で就職。約11年間米国に住んだ後、日本に帰国し現在の会社に勤める。現在の会社ではバイヤーおよび調達プロジェクトマネージャーとして勤務。

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