Global Career Guide
今回の相談者・田中さん(仮名)は32歳の男性、官公庁で人材開発をしています。適職についていれば営業かなと事前に思っていた人が、公務員と知り少し驚きました。規律重視のスコアがそれなりに高く、ルール・前例などを守れるからやれているのでしょう。
*この記事はご本人の了承の元に書かれています。
田中さんの4つの資質を見ます。
田中さんは、結果重視の赤が強いです。指導力・メンタルにタフ・競争心・論理性・目的、意識の高さ全てにおいて、高いスコアを出しています。次の職業を考えるにあたり、業績が計測できること・目に見える形になることは田中さんにとって重要です。
現職の人材開発は、人事つまりは緑の領域です。田中さんの緑のスコアは低いので、一生の仕事にはお勧めできませんし、彼の高い赤の「達成意欲」を満たせていないのではと想像します。
次に、現在彼の中で次のキャリアの選択肢に上がっているものを、田中さんのマンダラを元に検証していくことにします。
ベンチャー企業と官公庁の間には、求められるスピードや革新性に大きな隔たりがあります。官公庁からベンチャーに着地するのは、落差が大きすぎるのでもう少しマイルドな着地ができるよう、メーカーなどを選びどうしてもベンチャーを経験したければ、その後のステップで十分間に合うと思います。
次に企画職ですが、黄色の革新性と創造性のスコアがそんなに高くありません。この組み合わせで0から1を生む仕事をするのは苦しいと思います。
例えば、税理士・社会保険労務士・弁護士などになりますが、これらの士業は「青の細かいことが得意」・「慎重」がなければやっていけません。青のスコアは低いので向いていません。
漠然と考えていた選択肢が、自分の強みを生かせる仕事ではないとわかり、すっきりしたとのことですが、この先をどうするかです。
営業にうってつけの人材なので、どんな商材なら興味を持てるのかを話し合いました。彼は英語に支障がないので、英語対応が必要になる不動産の営業について調べてみることにしました。
精度の高い適性診断は天職探しにも使えますし、現職や自分の中での選択肢が天職かどうかを見ることもできます。強みを生かして活躍できるキャリアにできますように。
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グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役
日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師
NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)
強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。