Global Career Guide
元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。本日は、キャリアの方向性を考えている方のご相談について、アセスメントツール・ルミナを使って解説します。
*この記事は本人の了承の元に書かれています。
今回の相談者・橘さんは35歳の男性です。大学卒業後、金属加工の会社で1年間営業に従事したのち、どうしても商材に興味が持てず転職しました。業界を不動産に変え現在3社めで営業をしています。営業が適職かどうかと、業界を変えるにはどうしたら良いかが相談内容です。
まず、橘さんの4つのカラーを見ます。
橘さんの強みは赤の結果重視です。主導力・メンタルにタフ・競争心が強い・論理的などが特徴です。スコアが2番めに高い青の細かいことが得意は、34%で赤の79%とだいぶ乖離があるので、「赤」を主軸に仕事を選んで正解のタイプです。「赤」の適職の筆頭は営業なので、これまでのキャリアは正解です。橘さんは、適職に就いているとわかりホッとされました。
最も持っていないのは黄色で「マクロな絵が見ること、革新性、独創力」が苦手です。アイディア出しが多かったり、クリエイティブであることを求められる仕事には向いていません。
次に橘さんのマンダラを見ます。
外向的・結果重視・規律重視が大きな強みです。外向的で結果重視は、「デキる」営業に必要な要素です。規律重視は、前例・ルール・プロセスを守るのが得意を意味します。商談の度に商品のポートフォリオが変わるタイプの営業より、ある程度、売り方が決まっていると力を発揮できます。人間重視は、1つか2つスコアが高い資質があるようなので追って詳しいデータを見ることにします。そのほかの資質はスコアが低く、適職探しの主軸に置かない方が良いです。
青のスコアが低いので、細かい仕事は他の人に代わってやってもらうか、どうしても自分でやらなければいけない時は慎重に見直したいです。橘さんは社内異動で経理に携わっていたことが2年間あるのですが、小さな失敗が多く上司からよく怒られていたそうです。彼の責任と言うよりは、会社側の配置ミスのように感じます。適材適所とはよく言ったものです。
最後に24のクオリティーを見ます。
営業は橘さんの適職です。ただ、負けず嫌いではないのでトップセールスの器ではありません。橘さん本人も、昔から競争心はあまりなく他人との比較ではなく、自分の中で成長が感じられることが大事とのことでした。
不動産業界は週末が忙しく休みではないため、お子さんと一緒に過ごせる時間が限られるというデメリットをなんとかしたいと思っているそうで、業界を変える可能性について聞かれました。
現職が適職なのかどうか、確信を持てない時ってありますよね。橘さんのように適職を確認したい場合は適性診断を受けるのが早いです。ルミナを使ったキャリア相談にご興味がある方は、こちらをご覧ください。
Xでも毎日発信しています。 ID: @Mikako_Suzuki 良かったらフォローしてください。
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役
日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師
NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)
強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。