Global Career Guide

【Daijob.com独自調査】語学力を超えた背景理解を含む「コミュニケーション力」の深さにカギ
Daijob.com登録者のグローバルな環境(会社に外国籍の社員がいる、複数国での事業展開を実施している)で働く人材を対象に、職場に対する意識調査を行いました。
深刻化する日本国内の人材不足を背景に、グローバル人材の活用は、多くの業界で企業の持続的な成長に欠かせないテーマとなっています。一方、各国で“自国ファースト”の潮流も広がっており、国境を越えた人材活用についての議論が活発化しています。
本調査は、異なる文化的背景を持つ人材が、安心して力を発揮できる職場選びや職場の環境づくりのヒントを探るべく、グローバルな環境で働く国内外の人材を対象に実施しました。多国籍な環境で働く人材の回答を参考にしながら、当社は、語学力を活かし、グローバルに活躍する人材のサポートを引き続き行ってまいります。
【本調査対象者の属性詳細1】


日本在住のグローバル人材が、現職の(直近まで就業していた)会社を選んだときに最も重視していたのは、「自己実現・やりがい」が1位だったのに対し、次の転職先で最も重視することは、「ワークライフバランス」が1番多い結果になりました。現職で目標としていた仕事をやりとげ、次のステップとして、生活面での充実も図ろうとする人が多いと推測します。

海外在住のグローバル人材は、現職においても次に希望する転職先においても、共に「キャリア成長の機会」が最も重視されていました。「給与」も3位から2位に浮上しており、日本在住者よりもキャリア志向が強いことが伺えます。


「非常に一致する」の数だけに絞ると、在住場所によって11%と大差がつきましたが、「少し一致する」も含めると、「日本在住者:66%」「海外在住者:70%」で、僅差となりました。価値観が合うと感じる理由は、企業文化や、個人のライフスタイルに合わせた働き方を選べることが多くあげられました。一方、どちらとも言えない、一致しないと感じる理由には、グローバル人材ならではの文化の違いや、経営方針の変化やライフスタイルとの不一致などもありました。


多様性の受容度は、「(非常に・少し)満足している」で合計すると、「日本在住者:67%」「海外在住者:82%」で、15%の差が開きました。海外在住者の方が、深いコミュニケーションをとれる環境にあり、需要度が高い傾向にあると推察されますが、在住場所を問わず、満足度が低い理由のひとつに「男女での差」が見られました。




「心理的安全性」を感じるのは、社員同士のコミュニケーション力だけでなく、意見を話した後、実際に意見が採用されたり、業務に落とし込めたりするような会社組織の仕組みがあるかどうかにも、左右されています。海外と日本では、“チャレンジ精神”の捉え方や評価のされ方に違いがあるため、日本在住者と海外在住者での「心理的安全性」の感じ方に影響が出たことも考えられます。