Global Career Guide
W杯は終わってしまいましたが、サッカー用語の続きを。
PKが”Penalty Kick”の略語であることは、サッカーファンであれば誰でも知っているでしょう。ただし、この略語は和製英語ですので、英語では”PK”といっても通じません。英語では略さずに使います。
Ronaldo missed a penalty kick. (ロナルドはPKに失敗した。)
また、英語では”kick”は略され、”a penalty”という形で使われることが多いです。
The early penalty helped Japan beat Colombia.
(試合早々にPKを得たのが、日本がコロンビアを破るのにつながった。)
W杯決勝トーナメントでは、何度かPK戦が繰り広げられましたが、PK戦は英語では”penalty shootout”です。
Colombian players got death threats after losing a penalty shootout to England.
(PK戦でイングランドに敗れ、コロンビアの選手たちは殺害の脅迫を受けた。)
なお、”Corner Kick”を意味するCKも、英語では略語では使われません。
Belgium quickly countered from a Japan corner kick.
(日本のCKからベルギーが素早くカウンターに出た。)
柴崎選手は、W杯で優れたゲームメーカーとして海外でも称賛されました。この「ゲームメーカー」、英語では”playmaker”です。
Midfielder Gaku Shibasaki is a clever playmaker with a wide range of passing and great vision.
(MF柴崎岳は、幅広いパス力と優れたプレービジョンを備えた頭の切れるゲームメーカーだ。)
なお、「ゲームメーク」のように、英語のplaymakeが動詞として使われることは稀です。
サッカー日本代表監督に森保監督が就任しましたが、同監督の選手時代のポジションはボランチだったそうです。この「ボランチ」はポルトガル語のVolanteから来ており、英語では”defensive midfielder”です。
The 34-year-old defensive midfielder’s departure from the Samurai Blue could mean a changing of the guard for the team. *
(34歳のボランチが侍ブルーを去るということは、チームが世代交代を迎えるということかもしれない。)
* Changing of the guard(s)は、元々、宮殿などで行われる衛兵交代のこと。
大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。訪問した国は70ヵ国以上。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など30冊。