Global Career Guide
クルーズに関して書き始めてから、読者の方から質問やコメントをいただいたので、それに関して。
朝食、昼食、夕食、デザート、軽食などすべて込みです。メインのダイニングルームは決まった時間しか開いていませんが、ピザやハンバーガーなどの軽食スタンド、バーやカフェは一日中、開いているものもあります。(味にこだわらず)食べたければ、一日中、食べていることは可能です。(問題は食べ過ぎて太ること。)
ただし、無料の飲物は、水、一部ジュース、コーヒー、ティーバッグ系(紅茶、緑茶、ハーブ茶)くらいで、アルコール類、ボトル水、炭酸飲料、エスプレッソ、カプチーノなどは有料です。ダイニングルームやビュッフェのコーヒーは無料ですが、カプチーノを頼むと有料ですし、カフェの飲物は有料です。アイスクリームもビュッフェのは無料だけれども、カフェの(おいしそうなの)は有料といった具合です。
つまり、炭酸飲料やアルコールがなければ生きていけない人には高くつきます。そこで、各種飲料パッケージ(Beverage Package)が売られているのですが、炭酸飲料パッケージ一日6ドル~アルコール込みパッケージなど一日60ドルくらいです。
また、最近の傾向として、Specialty Restaurantと呼ばれる有料レストランも増えています。メインダイニングルームの食事の質を落としてクルーズ基本料金を安くし、乗客をなるべく有料レストランに誘導するのがクルーズ会社の戦略でしょう。Specialty Restaurantも、クルーズ中3回、5回と利用できるパッケージが販売されています。なお、有料レストランだからといっておいしいとは限りません。
飛行機と同じで、クルーズ船にもFrequent Flyerプログラムのようなものがあり、乗船数が増えるほど、客室アップグレード、飲料パッケージや洗濯無料などの特典がもらえます。
クルーズのために、わざわざイブニングドレスを買われる日本の方もおられるようですが、そういう雰囲気を楽しみたいというのでなければ、庶民向け船の場合、必要ありません。(初めてのクルーズで「どうしてもイブニングドレスが着たい」というのであればレンタルでいいのではないでしょうか。)
結婚式に行く際に着るような服、日本のよそ行き(アメリカ人が日曜に教会に着て行くような服)で十分です。
「えっ、Formal Nightでそれ?」というような格好の欧米人が乗っていることを保証します!(日本人みたいに”世間の目”は気にしないですし、日本人の日ごろの服装は他国に比べ、概してフォーマルです。)
ただし、男性の場合はFormal Nightではジャケットは着用した方がいいです。でも、ネクタイをしてない人は多数いますし、ジャケットの下はポロシャツだったり、靴はスニーカーを履いている人もいます。
Formal Nightでも、ダイニングルームでなく、ブッフェに行けばカジュアルな格好で大丈夫です(フォーマルなのが嫌いな人たちが集まっているので、同じ価値観の人と出会えます。)
クルーズには必ず”Captain’s Cocktail Party”や”Captain’s Welcome Reception”などと呼ばれる船長主催のパーティーが開かれ、皆さん、着飾りますが、強制ではないので「そんな堅苦しいの面倒」という人は参加しなければいいだけの話です。(私は興味ないので参加しません。なお、船長はギリシャ人を始めヨーロッパ系が多く、英語ネイティブは少ないです。)
そういうところにはそういうのが好きな人が集まるし、ダンスが好きな人はダンスパーティーに集まるし、私のようにTriviaや卓球が好きな人は、そういうところに集まって同じ趣味の人と仲良くなるのですから。
「どれが庶民船で、どれが高級船?」という人もいるでしょうから、次回はそれについて書きます。
大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。訪問した国は70ヵ国以上。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など30冊。