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CrashとCrushは、意味も似ているので、実にややこしいです。
Crashは、「衝突、大破」という意味で、a car crash(自動車事故)、a plane crash(飛行機事故・墜落)という形でよく使われます。
動詞の場合、Crashは他動詞として「衝突・大破させる」、自動詞として「衝突・大破する」という意味になります。
The pilot crashed the plane intentionally.(そのパイロットは故意に飛行機を墜落させた。)
The car crashed into the building. (その車はビルに突っ込んだ。)
My computer just crashed. (コンピューターが、今、クラッシュした。)
The stock market crashed yesterday. (昨日、株式市場が暴落した。)
なお、自動車事故でも、車が大破したり、大けがをするような事故でなければ、crashではなく、hitの方が一般的です。
I hit a trash can when I was backing out.
(バックで出ようとしたときにゴミ箱にぶつかった。)
一方、crushの方は、「押しつぶしてグチャグチャにする」という意味があります。
Two people were crushed to death in the car crash.
(その自動車事故で、二人の人が押しつぶされて亡くなった。)
「押しつぶされる」のは、有形物とは限りません。
My dream was crushed.(私の夢は砕け散った。)
The third goal crushed the team’s spirit. (3本目のゴールで、チームの士気は砕けた。)
さらに、rと l の違いが識別できないと、Crash とClashを混同することにもなります。どちらも「ぶつかる」という意味があるので、やはりややこしいです。
Clashは「衝突・対立する」という意味で、下記のように使われます。
The protesters clashed with police in Paris. (パリで抗議者らが警察と衝突した。)
The U.S. and China clashed at the G20 summit.(G20首脳会議で米中が対立した。)
名詞は「衝突、対立」という意味で、下記のように使われます。
Hundreds of protesters were arrested in the clash with police.
(警察との衝突で、抗議者数百人が逮捕された。 )
Trade war fears are growing over US-China clash.
(米中の対立で、貿易戦争の恐れが膨らんでいる。)
大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。訪問した国は70ヵ国以上。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など30冊。