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グローバル企業の実情に迫る
女性キャリアの伸ばし方

「女性活躍推進法」が施行され、改めてダイバーシティ推進の在り方が見直されている2016年。ダイバーシティを先駆的に推進してきた外資・グローバル企業で活躍する女性に焦点を当て、キャリア選択の幅を広げる秘訣について、リアルな声を取材した。

女性IT技術者がモチベーションを維持する秘訣とは

女性IT技術者がモチベーションを維持する秘訣とは

「2020年には社員満足度85%」という数値目標を掲げ、職場環境の改善を推進する日本オラクル株式会社。「ダイバーシティ&インクルージョン」と、社員全員が「働きがい」を感じることを、企業の成長戦略と捉える同社では、さまざまな活動が行われている。

後編では、そのひとつ、女性リーダーの育成を目的とするコミュニティ「Oracle Women’s  Leadership(以下OWL)」の活動に迫った。有志ボランティアで構成される社内コミュニティながら、年間イベント数は20以上、のべ参加人数は700~1,000人。実業務を持ちながら同コミュニティでリーダーを務める2名の体験談から、「働きがい」と「女性の活躍」との相関性を紐解く。

左:森山有理氏(カスタマーサポートサービス統括 アプリケーションサポート本部 プリンシパルサポートエンジニア)/技術職として2005年入社。育児休暇から復帰後にOWL主催キャリア開発セミナーへの参加を機にOWLメンバーに。現在はOWLリーダーに就任し2期目を迎える。

右:斉藤千春氏( アライアンス事業統括 第三営業本部 本部長)/外資系IT企業でアカウント担当営業、ハードウェア製品営業を経て2015年1月に日本オラクル入社。前職で女性活躍推進プロジェクトに携わった経験を活かし、2016年の年次フォーラムよりOWLリーダーに就任。

Oracle Women’s Leadershipとの出会い

(森山)Oracle Women’s  Leadership(以下OWL)は、女性リーダーの育成を目的とした有志ボランティア・コミュニティです。「女性のリーダーシップを開発、推進すること」の重要性を全社員に伝えるため、フォーラムを開催したのを機に、2012年に発足しました。前編に登場した赤津がその当時の初代リーダーのひとりです。活動内容は、社外の方とのネットワーキング、キャリア開発やスキルアップを目的とするイベント・セミナーの企画運営、ダイバーシティに関する全社サーベイなど多岐に渡ります。

私が初めてOWLの活動に参加したのは2013年。子どもを出産し育休から復帰して仕事と育児のバランスに試行錯誤していた頃でした。「時間に制限がある中で、これからキャリアをどう築いていこうか」と考え始めた時、OWL主催のキャリア開発セミナーが開催されたのです。OWLは、「意識の高い女性が集まっていて敷居が高い」という印象でしたが、勇気を出して参加してみたらメンバーの方がすごくフレンドリーで。「私も、企画する側になることで、キャリアを考える幅が広がるかもしれない」と思ってメンバーに加わり、現在はリーダーを務めて2期目になります。

(斉藤)私は、2015年1月にオラクルに入社したのですが、前職の外資系IT企業で女性活躍推進プロジェクトに携わっていたことからも興味があり、OWLの年次フォーラムに参加したのですが、いい意味で衝撃的でした。「女性の活躍」が、個人個人の生産性向上や仕事の幅を広げることなど広義に捉えられており、単に能力や役職を上げることだけを主体目的としていない。すごく共感できましたし、外資系IT企業の中でも先進的だと感じました。また、会社側のプランニングではなく、OWLが主体的に企画し、周りの人たちに変革を促すため数多くの取り組みをしていて、その自立性に最も驚きました。

OWLは「ダイバーシティ&インクルージョン」を実感できる場

(斉藤)個人がいいなと思ったことを会社で実行するのは、いろんなプロセスもあるし、効果を問われるのが常なので、すごくタフなところがありますよね。でも、OWLという基盤があるお陰で、「これいいと思うからやってみたい」という想いをベースにアクションを取れます。役員クラスの方がスポンサーに就いて、イベントの告知など支援をしてくださるし、「失敗してもいいから新しい取り組みにチャレンジしてみよう」という精神が根付いています。そしてメンバー全員が、本業に影響が出ないように活動時間を捻出する、周りの同僚や上司とコミュニケーションを取って理解を得るなど、いいモチベーションで動けているのは、「面白いしワクワクするからやりたい」という自発的な欲求が根底にある気がしています。

(森山)そうですね。OWLでは、「これやったらみんな喜ぶかも?」「会社にとっていいことでは?」という自発的な意見がどんどん出ます。メンバーの約8割が女性だからか、「それいいね!」っていうフィーリングから企画がポンポン生まれるし、お互いの個性を活かし、誰かが困ったらカバーし合う。そんなOWLの活動を、CEOの杉原や役員、日常的に接している上司も、大小様々な会議で話題にしてくださる。OWLでの活動を通じて、「私は理解されている、受け入れられている」と安心感を得られます。まさにOWLは、「ダイバーシティ&インクルージョン」を実感できる場ですね。

(斉藤)OWLに限らず、他の地道なボランティア活動も含めて、「ダイバーシティ&インクルージョン」というマインドが会社の文化として根付いています。入社前には、全くそんなイメージは無かったのですが、「自分の幅を広げたい」という想いもあって転職したので、多様性を活かそうとする企業文化に触れて、「オラクルに入ってよかったな」と会社へのエンゲージメントは高まりました。

OWLでの出会いや気付きから「働きがい」がUP

(森山)私も、OWLを通じて会社へのエンゲージメントは高まりました。これまでに、スキルアップの勉強会やワークライフバランスをテーマにしたセミナーなどを企画実施しましたが、私個人が求めていることを実現できるワクワク感があります。同時に、社員がもっと働きやすく、充実した会社生活を送れることを目指している会社と、同じ方向に向かって貢献できている感覚を持てるのは醍醐味です。

(斉藤)本業では出会えない社内外の「人との出会い」も、大きな価値ですね。転職してすぐは特に、不安や焦りもあるし、OWLなどの活動に参加することで、仲間として頼れる人や意見交換をできる場を得られます。

(森山)転職に限らず、それは言えますね。私は技術職ですが、OWLには多様な職種のいろんな経験値を持つ方がいます。仲間から得た視点を業務にフィードバックする、キャリアに対する考え方の幅を広げるなど、気付きの多いコミュニティです。また、本業があってOWLがあるというバランス感がすごくいい。全然違うことを自分の中で相互にマネージすることでアイデアがリフレッシュする、タイムマネジメント力が上がるなど、相乗効果があると思います。

(斉藤)私は営業の管理職でパートナー企業さんを担当していますが、やはり業務でプラスに働く面を感じます。「女性の活躍」についてお悩みのパートナーさんの社長や役員の方と、仕事とは関係のないところから話が弾んだり、OWLの活動を通じて知り合った他社の人事の方からシェア頂いた情報をヒントに、マネジメントスタイルを変えたり。これまで意識していなかったことを、興味を持って聞いている自分の変化にも気付き始めていて、それが仕事でもプライベートでも”充実した時間”を過ごせる要素の一つになってきています。自分の幅を広げられる手応えがあるので、オラクルで働けてよかったなと「働きがい」を感じられます。

OWLでの出会いや気付きから「働きがい」がUP

2016年度のフォーラムで見えた「女性の活躍像」とは

(森山)今回の年次フォーラムは、「ダイバーシティ&インクルージョン」という大テーマは変わりませんが、「女性がリーダーシップを発揮する、活躍するには、どうしたらよいか」ということをテーマに、「なぜ、今、女性が活躍することが必要なのか」について、パネルディスカッション形式で話を深めていきました。というのも、事前に社内サーベイでダイバーシティに関するアンケートを行ったところ、「女性が活躍していると思うか、思わないか」という問いに対して、「活躍していないと思う」の数値が結構高かったのです。「なぜ活躍していないと思うのか?」というところから議論すべきだと考えました。

(斉藤)「女性の活躍」というと、一般的には出世することだと思いがちですが、そうではない。活躍とは、自分の役割や仕事の中で、リーダーシップを発揮して成果を出していくことです。男性では気付きにくい、女性目線でのアイデアや意見を発信することで、じゃあ次はこうしてみようと気付きが得られる。女性がいろいろ発言したことで、チームがコミュニケーションを図りやすい雰囲気に変わる。また、女性は子育てや家庭があったり、時間の制限の中で働かなければならないところもあるけれど、自助努力や周りのサポートを得て、その中で最大限に結果を出すためにどうしたらいいか、常にトライ&エラーを繰り返していて、もうそれ自体が価値ですよね。社外からもパネラーの方をお呼びして、こういったお話を深めていくことで、本人がそう思うだけではなく、周りの方々もそういうコミュニケーションをしてくれたりするようになって、「女性の活躍って、もっと幅広く捉えていいんだ」というムードが作れたのは、フォーラムの成果だと思います。

(森山)私も子育て中で時短勤務なので、普段当たり前に生産性向上を意識していますが、周りの方々から「それも女性の活躍だよね」って言われると、自分の価値を自分なりに認められるし、「受け入れられてる」と思えます。実際、フォーラムの後のサーベイでは、「女性が活躍していると思う」の数値は上昇しました。

(斉藤)「女性の活躍」とは、「ダイバーシティ&インクルージョン」とそこから生まれる「働きがい」に帰結するのだと思います。「多様性」(ダイバーシティ)を認めることで、自発的な発信を促し、それが「受け入れられている」(インクルージョン)という安心感になる。安心して発信できれば、「働きがい」が生まれ、それはポジティブな発言・行動の原動力となる。OWLではこの良い循環をひとつでも多く作り出してゆきたいです。それが私たちOWLメンバーの「働きがい」にも繋がっています。

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